DTCCが24時間365日稼働のトークン化担保ネットワークにチェーンリンクを採用
フィデリティ・インターナショナルはチェーンリンク上で初のトークン化ファンドを立ち上げ、DTCCは24時間365日の担保管理のためにChainlinkプロトコルを統合した事がわかった。
LIVE: Fidelity International, a global asset manager with $1+ trillion total client assets, launches its first tokenized fund FILQ, powered by Chainlink.
Through onchain NAV, Chainlink is enabling Fidelity International to bring regulated yield-bearing liquidity into 24/7… pic.twitter.com/UOvs52neCR
— Chainlink (@chainlink) May 13, 2026
総資産1兆ドル以上を誇るグローバル資産運用会社フィデリティ・インターナショナルが、チェーンリンクを基盤とした初のトークン化ファンド「FILQ」を発表しました。チェーンリンクはオンチェーンNAVを通じて、フィデリティ・インターナショナルが規制に準拠した利回り型流動性を24時間365日稼働するデジタル市場にもたらすことを可能にします。
DTCCは2026年5月12日(火曜日)、フィデリティ・インターナショナル(Fidelity International)が初のトークン化ファンド「FILQ」を立ち上げと、チェーンリンク(Chainlink)のインフラストラクチャーを同社の担保AppChainプラットフォームへの統合を発表。ローンチは2026年第4四半期を予定している。このプラットフォームは、金融市場とブロックチェーンネットワーク全体にわたるトークン化担保のほぼリアルタイムの移動、評価、決済をサポートするために構築されている。
FILQファンドは、同社初のトークン化投資商品であり、チェーンリンクインフラストラクチャーを活用し、オンチェーンでのNAV(純資産価値)の報告と決済を実現していく。FILQはチェーンリンクを統合することで、リアルタイムのNAVデータ配信とステーブルコインベースの決済ワークフローをサポート。
これらの動きは、規制金融市場とトークン化ファンド発行におけるチェーンリンクインフラストラクチャーの採用が加速していることを示している。
チェーンリンクによる統合でできること
チェーンリンクのランタイム環境は、AppChainの自動化レイヤーとして機能し、適格性チェック、資産価格設定、証拠金計算、担保最適化、決済ワークフローを処理していく。
この統合では、チェーンリンクのデータ標準も採用し、複数市場から価格データと担保契約データを統合されたオンチェーン環境に集約する。また、DTCCは、担保AppChainをカストディアン、トライパーティエージェント、担保マネージャーのための共有インフラストラクチャーと説明。同組織は現在、150カ国以上から114兆ドル(約1京8,069兆円)相当の資産を保管。2025年には4.7京ドル(約7,449京円)相当の証券取引を処理した。
フィデリティ・インターナショナルとDTCCによるチェーンリンクの同時採用は、規制対象の金融機関が大規模なブロックチェーンベースのインフラストラクチャーにコミット。トークン化された資産とオンチェーン担保管理がパイロット段階から実稼働システムへと移行するにつれ、それらを支えるプロトコルは重要な金融インフラストラクチャーになりつつある。
トークン化担保の需要拡大
DTCCの発表で引用された調査によると、金融機関の52%が2026年末までにトークン化担保を運用する見込みだ。
同時に、投資銀行、カストディアン、プライムブローカー、資産運用会社の70%が、手作業によるプロセスに起因する日々の決済照合および引渡しの失敗を報告している。Collateral AppChainは、こうした運用上の課題を解決するために設計されている。
DTCCのCollateral AppChainのローンチは、市場インフラがブロックチェーンベースの決済へと移行する大きな流れの中に位置づけらる。2026年3月には、ICE(インターコンチネンタル取引所)がSecuritizeとトークン化された証券取引インフラの開発に関する契約を締結。SEC(米国証券取引委員会)も同月、ナスダックが提案したトークン化された株式と上場投資信託を従来の取引所インフラ上で試験的に運用する案を承認した。
現実資産に特化したデータ分析プラットフォームRWA.xyzのデータによると、トークン化された株式のオンチェーン価値は1年前の約5億1,100万ドル(約809億円)から14億ドル(約2,218.5億円)以上に増加し、約180%の上昇。また、LINKは5月12日に3%下落したものの、過去1カ月で17%上昇している。























