トークン評価の乖離解消へDAOが資金投入を検討
Lido DAOは、ガバナンストークンであるLDOの価格低迷を受け、最大2,000万ドル(約31.7億円)規模の買い戻し提案を公表した。市場価格とプロトコルの実態との乖離(かいり)を是正する狙いがある。
今回の提案では、DAOの資金庫から最大10,000stETHを割り当て、LDOトークンを段階的に取得する。現在の水準では約2,000万ドルに相当する規模となる。
購入は市場への影響を抑えるため、1,000stETHごとのバッチで実行される。注文方法は指値注文またはドルコスト平均法を想定し、各バッチごとにトークン保有者の承認と進捗(しんちょく)報告が求められる仕組みだ。
DAOは、LDOとETHの比率が約0.00016と過去2年間の中央値から60~70%低い水準にある点を指摘し、価格がプロトコルの実態を大きく下回っていると説明した。現在の価格では、買い戻しにより約6,500万トークンが吸収される可能性があり、これは流通供給量の約8%に相当する。
収益減少の中でも維持される基盤と評価ギャップ
LDOは2021年8月の高値7.30ドル(約1,158円)から約95.9%下落し、足元では0.30ドル(約47.6円)前後で推移している。時価総額は約2億5,500万ドル~2億6,000万ドル(約404.7億円~412.7億円)の範囲にとどまる。
一方で、プロトコルの基盤指標は一定の水準を維持している。2025年の収益は4,050万ドル(約64.3億円)と前年比23%減となったが、運営コストは13%改善し、テイクレートは5%から6.1%以上へ上昇した。報酬は約20%減少したものの、収益効率の改善が確認されている。
また、Lidoはイーサリアム(Ethereum)の流動性ステーキング市場で約23%のシェアを維持しており、主要なポジションを保っている。DAOはこの状況を踏まえ、現在の価格はプロトコルの活動と一致していないと強調した。
今回の買い戻しは流通供給の引き締めにつながる可能性があるが、価格への影響は限定的にとどまっている。発表後の値動きは一時的な上昇にとどまり、今後の動向は市場全体のセンチメントにも左右される構図が続いている。
























