Binanceオーストラリアが豪ドル入出金を段階的に再開
Binanceオーストラリアは停止していたAUD(豪ドル)の入出金機能を再開し、銀行振込とPayIDが再び利用可能となった。
1月中に認証済みユーザー向けの全面利用が開始される予定で、約2年間停止していた主要機能が順次戻りつつある。Binanceオーストラリアは2023年半ばから停止していたAUD入出金サービスを段階的に復旧してきた。リアルタイム入金に対応するPayIDや通常の銀行振込が利用できるようになり、決済プロバイダーをBolt Financial Groupへ切り替えたことでオンランプとオフランプが強化された。
今回の再開は2025年後半に限定ユーザーを対象としたテスト導入から始まり、ユーザーのフィードバックを反映しながら徐々に対象を拡大してきた。停止期間中はデビットカードやクレジットカードに依存する必要があり、手数料や決済遅延の課題が生じていた。
オーストラリアおよびニュージーランド担当ゼネラルマネージャーのマット・ポブロッキ氏は、法定通貨アクセスは「伝統的金融と仮想通貨を結びつける重要な接続」であり、今回の復旧はユーザー利便性の大幅な向上につながると述べている。
銀行サービス停止の背景
2023年の停止は、決済プロバイダーCuscalが詐欺防止対策の一環として支援を撤回したことが直接の要因だった。
Binance側はこの措置が突然で説明不足だったとし、多くのユーザーが影響を受けた。その結果、ユーザーはカード決済や仮想通貨での取引に頼らざるを得なくなり、調査では58%が「制限のない入金環境を望む」と回答、22%は仮想通貨利用のために銀行を変更したと報告されている。
コンプライアンス強化と規制対応が復旧を支える
Binanceはオーストラリア規制当局との協議を通じてマネーロンダリング(資金洗浄)対策などのコンプライアンス体制を強化し、数カ月にわたるフィードバック収集とシステムテストを経て段階的な再開に至った。
ポブロッキ氏は、2026年は規制の明確化と従来金融との統合が進む重要な年になると述べ、「法定通貨は今や基盤である」と強調した。AUD送金の復旧は同地域でのサービス改善に不可欠とされる。
競争環境と市場での位置づけ
Binanceは世界最大級の取引量を維持しているものの、スポット市場シェアは2025年末に約25%まで低下しており、競争が激化する中で、法定通貨サービスの再強化は戦略的に重要だ。
今回の段階的な再開により、オーストラリアのユーザーは2023年以来失われていた主要機能を取り戻しつつあり、国内プラットフォームとの競争環境にも変化が生じている。
























