バイナンスが8トークンのサポート中止を決定
大手仮想通貨取引所バイナンス(Binance)は、2023年7月7日(金曜日)付けで8つのマルチチェーンブリッジトークンのサポート中止を決定したことが分かった。
この決定は、マルチチェーン(MULTI)のクロスチェーンルート機能が部分的に停止したため、5月に前回の一時停止に続いて行われたものだ。影響を受けるトークンは以下の8銘柄だ。
・ポルカスターター(Polkastarter /POLS)
・アルケミーペイ(AlchemyPay/ACH)
・ビーフィー・ファイナンス(Beefy.Finance/BIFI)
・スーパーバース(SuperVerse/SUPER)
・トラヴァラ(Travala/AVA)
・スペルトークン(Spell Token/SPELL)
・アルパカファイナンス(Alpaca Finance/ALPACA)
・ハーベストファイナンス(Harvest Finance/FARM)
マルチチェーンブリッジ攻撃と預金停止の総括
バイナンスは、5月に前回の停止に続き、今回8つのマルチチェーンブリッジトークンのサポートを停止し、マルチチェーンプロトコルのクロスチェーンルートの問題への対応だ。
影響を受けるトークンは上記のトークンで、イーサリアム(Ethereum/ETH)、バイナンスコイン(Binacecoin/BNB)、ファントム(Fantom/FTM)、アバランチ(Avalanche/ AVAX)などのさまざまなチェーンで取引されている。
5月の停止時には、マルチチェーンのブリッジトークンネットワークへのトークン入金を一時停止しており、複数クロスチェーン経路にわたるトランザクションの滞りが原因だと説明。ユーザーは、ポルカスターター(POLS)-バイナンススマートチェーン(BSC)、アルケミーペイ(ACH)-BSC、ビーフィー・ファイナンス(Beefy.Finance/ BIFI)-ファントム(FTM)などのいくつかのスワップペアで問題を経験した。
当時、マルチチェーンチームは、「サービスが復旧すると、保留中のトランザクションは自動的に入金される」と述べていた。しかし、マルチチェーンチームがこの問題に対処しなかったため、懸念が生じ、プロジェクトの状況と不可抗力の可能性についての憶測が生まれていた。不可抗力には、経営陣の制御を超えた予期せぬ出来事が含まれている。マルチチェーンは5月31日のツイートで別の問題を提起し、次のように述べている。
チームはプロトコルの実行を維持するためにあらゆる手を尽くしたが、現時点ではCEOのチャオ・チュン(Zhaojun)に連絡できず、メンテナンスに必要なサーバーアクセスを取得できない。