ONJNが技術ではなく法律の問題と断言、選挙期に膨らんだ取引を把握
ルーマニアのONJN(国家賭博局)は、ブロックチェーンベースの予測市場「Polymarket(ポリマーケット)」を無認可の賭博運営業者としてブラックリストに登録した。
国内での提供には正式なライセンスが必要とし、国家監督外でサービスを提供していたと指摘した。ONJNは決定の背景として、大統領選挙および地方選挙の期間中に仮想通貨を使った賭博取引が急増し、同プラットフォームの選挙関連市場の取引量が6億ドルを超えたと説明している。
ルーマニア国家賭博局が無認可賭博と認定する理由を示す
ONJNはPolymarketの仕組みをカウンターパーティベッティングと位置づけた。ユーザー同士が将来の結果に資金を賭ける形式であり、法定通貨か仮想通貨かを問わず賭博の定義に該当すると判断した。
ヴラド=クリスチャン・ソアレ(Vlad-Cristian Soare)会長は「これは技術の問題ではなく法律の問題だ。賭け金がレイであれ仮想通貨であれ、結果に賭ける以上はライセンスが必要だ」と述べた。
規制当局は、プレイヤー保護やKYC(本人確認)、AML(マネーロンダリング対策)といった体制の欠如も問題視した。国内のインターネットプロバイダーにはサイトへのアクセス遮断を指示する。Polymarketはポリゴン(Polygon)上でUSDCを用いる予測市場として2020年に設立され、政治や経済などの出来事を対象に取引を提供してきた。
世界的な規制強化とPolymarketの対応を整理する
今回の措置は、予測市場を賭博として扱う各国の動きと歩調を合わせるものだ。
Polymarketは2022年に CFTC (米国商品先物取引委員会)から未登録のイベントベース市場の運営で罰金を受け、米国居住者のアクセスを制限した。フランス、ベルギー、ポーランド、シンガポール、タイなどでも現地法を根拠とする制限が相次いでいる。
それでも同社は事業面で前進を図る。ニューヨーク証券取引所の親会社であるICE(インターコンチネンタル取引所)から20億ドル(約3,087.6億円)の投資を確保したほか、米国ではCFTCのノーアクションレターを踏まえ、まずはスポーツ関連市場に焦点を当てた限定的な取引再開を目指しているとされる。さらに、独自のPOLYトークンを発行しエアドロップを行う計画も明らかにしている。
米国再開とトークン計画の位置づけ
米国での再開準備は、過去の和解後に規制枠組みの内部で運営を進める試みとなる。トークンは長期的な実用性を持たせる方針が示されており、事業拡大と規制順守の両立が今後の焦点となる。







	        		            
	        		            
	        		            
	        		            
	        		            
	        		            
	        		            
	        		            
















