Airbnbの共同創業者が仮想通貨ディーラーであるSFOX社に出資

16日にプレスリリースによれば、米国の仮想通貨ディーラーSFOX社はシリーズAの資金調達ラウンドを実施し、2270万$(約25億円)を調達した。この投資ラウンドについて、民泊仲介サービスを提供するAirbnb社の共同創立者ネイザン・ブレチャージクCEOらが参加したという。

今回のシリーズAの資金調達はTribe Capital(トライブ キャピタル)社とSocial Capital(ソーシャル キャピタル)社の共同創設者であるアルジュン・セジ氏によってリードされ、Airbnb共同創立者のネイザン・ブレチャージク氏以外にも、Blockchain Capital(ブロックチェーンキャピタル)、Upside Partnership(アップサイド・パートナーシップ)やDigital Currency Group(DGC)が参加している。

他にもモバイル決済のプラットフォーム等の提供を行っているBOKUの会長を務めるマーク・ブリット氏等も参加ていることが明らかとなっている。

2014年に米国で設立されたSFOX社は、機関投資家や大規模な個人投資家に対してのサービスを展開している仮想通貨ディーラーであり、これまでの取引規模は90億$(約9960億円)以上に上っている。

トライブキャピタル社及び、ソーシャル キャピタル社の共同設立者セジ氏はプレスリリースについて次のように述べている。

金融機関上で「1つの口座から取引」可能であり、「価格に影響を与えることなく大量に売買」可能な能力が「断片化していく環境の中で、仮想通貨取引におけるニーズ対応のため、正に投資家が求めていることである。」

SFOX社によれば、今回の資金調達ラウンドのゴールは取引流動性の改善、仮想通貨ペアの増加に加え、「新たな地域」への拡大としている。

Airbnbでは2016年4月にビットコイン(BTC)でのチッピングサービスである「Change Tip」を提供していたChange Coin社を買収しており、2017年にAirbnbに関する意見募集を行った際も、「BTCでの決済を可能にして欲しい。」との要望が一番多きことが明らかとなっている。

しかし、Airbnbは、BTC及び仮想通貨に関するサービスは特に進展がなかったが、今回ブレチャージク氏の仮想通貨関連企業への出資が明らかとなったことで、依然として仮想通貨に対する関心は失われていないことが判明した。

ホテルや航空券の予約サービスを提供する米国のエクスペディア社では2014年にBTC決済を取り入れていたが、今年6月にBTC決済を停止している。将来的にAirbnbが企業のサービスとして、BTC決済を導入していくかに大きな注目が集まっている。