匿名仮想通貨Zcash、バージョン2.0.0にアップグレードを行い「Sapling」の準備を進める

プライバシーを保護するための匿名仮想通貨で保有残高や取引記録が他人に知られることがない仮想通貨である「Zcash(ジーキャッシュ)」は、ネットワークアップグレードを行い、Saplingプロトコルアップグレードに向けた、Zcashのバージョン2.0.0が公開された。

Saplingとは、2018年9月の実施が予定されているプロトコルアップデートであり、

Saplingアップデートの主な内容としては、個人間取引に必要なストレージ(容量)を削減することや、Zcashの特徴である「zk-snark(ゼロ知識証明)」技術に対する新たな技術改革である。

Zcash開発者であるSean Bowe氏は以下のように述べている。

なるべく早くユーザーにアップグレードをするよう促していく。Saplingは今まで、「テストネット」と言われる新しい機能を検証するテスト環境でテストを行っていたが、今回システム変更がされたことで正しい動作が行われるテストをOverwinterテストネット上で行っていく。

Overwinterとは、Zcashが今年6月に行ったハードフォークであり「バージョンアップ、アップデート時のリプレイアタック(不正・攻撃)への対策、信頼性の高い取引を行うためのシステム改善」を目的としたものである。