中国当局は一帯一路構想プロジェクト構築にConfluxを起用
中国当局は一帯一路構想のためのブロックチェーンプロジェクトを構築するため、Conflux(コンフラックス)ネットワークを起用を発表したことが明らかになった。
The main focus of the project is to create a public blockchain infrastructure platform. This platform will be able to support the implementation of cross-border cooperation projects along the Belt and Road Initiative. It will provide the base for developing applications that… https://t.co/MkWgRY2G8A
— Conflux Network Official (@Conflux_Network) April 1, 2024
プロジェクトの主な焦点は、パブリックブロックチェーンインフラストラクチャープラットフォームを作成することです。このプラットフォームは、「一帯一路」構想に沿った国境を越えた協力プロジェクトの実施を支援できるようになる。これは、国境を越えたコラボレーションを示すアプリケーションを開発するための基盤を提供します。
2024年3月31日(日曜日)、同ネットワークを支えるShanghai Tree Map Blockchain Research(上海ツリーグラフ・ブロックチェーン研究所)は、中国政府との大規模な提携を発表。中国政府によって「一帯一路構想のための超大規模ブロックチェーン基盤プラットフォーム」と名付けられたブロックチェーン構想が導入されたとのこと。このプロジェクトの発表は、中国のブロックチェーンが世界的なリーダーとして急ピッチで進んでいる時に行われたが、中国政府はいまだに仮想通貨の取り扱いを禁止している。
目標はパブリックブロックチェーンインフラストラクチャープラットフォームの開発
このプロジェクトの主な目標は、パブリックブロックチェーンインフラストラクチャープラットフォームを開発することであるが、中国政府の方針により、仮想通貨はこのブロックチェーン上には存在しないとのこと。
ConfluxはXの投稿を通じて、中国政府とともにインフラを構築することで、協力のためのプラットフォーム構築が可能になることを確認。また、一帯一路構想に沿って、このプラットフォームは国境を越えた協力プロジェクトの実施支援ができ、国境を越えた協力を強調するアプリを作成するための基盤となる。
Confluxが主導する同プロジェクトは、中国が自国をブロックチェーン分野のリーダーとして位置づけようとしている中で実現している。これによってブロックチェーンは、アジア、アフリカ、ヨーロッパにまたがる広大な貿易ネットワークの確立という、中国の戦略的最優先事項の1つの中心に位置づけられる。実際、中国の上海では、2023年から2025年の間に都市ブロックチェーンデジタルインフラシステムを構築するという詳細な実施計画がすでに発表されている。
技術革新と経済リーダーシップにおける世界的リーダをもくろむ中国政府
大手メディアのフォーブスは、この戦略は中国政府の戦略的目標である、自らをデジタルに変え、公共サービス、経済、都市行政におけるブロックチェーン技術の利用を向上させるために不可欠な要素であると強調している。
今戦略の狙いは、標準システム構築とブロックチェーンコア技術の進歩を活用することで、強固な産業エコシステムと革新の勢いを生み出すことにあるとされている。ブロックチェーンは、仲介者の必要性を減らし、取引コストを下げ、決済時間を短縮することで、国境を越えた金融取引を簡素化し、安全にできる。スマートコントラクトは支払いや契約上の義務を自動化し、貿易金融をさらに合理化し、障壁を減らせる。
同メディアによると、中国政府による計画は、技術革新と経済リーダーシップにおいて世界のリーダーになるという中国の決意を反映したものだという。CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)である電子人民元の立ち上げに成功したことで、デジタル通貨分野のパイオニアとしての地位はさらに確固たるものとなっている。