リップル、7億ドル相当のRLUSDをアフリカに導入でエコシステム拡大へ

リップルがRLUSDをアフリカに導入でエコシステム拡大へ

リップル(Ripple)社は、7億ドル(約1,037.5億円)相当のRLUSDステーブルコインをアフリカ市場に展開し、エコシステム拡大していく事がわかった。

リップル社による公式発表で、RLUSDをアフリカ全域の金融機関や企業に提供すると発表。米ドルに裏付けられ、アジアとヨーロッパでローンチされており、世界的な普及が進んでいるステーブルコインRLUSDをアフリカ市場に展開。Chipper Cash、VALR、Yellow Cardと提携することで、越境決済の促進を目指していく構えで、この動きは、グローバル市場への進出戦略の一環です。

リップル社のステーブルコイン担当シニアバイスプレジデントであるジャック・マクドナルド(Jack McDonald)氏は、今回の新たな展開は、世界の金融市場におけるステーブルコインの需要の高まりを背景としていると述べたうえで、次のように語っている。

RLUSDは、決済、トークン化、担保付き取引において堅調に採用されています。現地のパートナーとアフリカに進出することで、デジタル決済が最も急速に成長している地域の一つであるアフリカのニーズに応えることができます。

2024年後半のローンチ以来、RLUSDの時価総額は7億ドルを超えており、エンタープライズグレードの金融ユーティリティとコンプライアンス重視の設計により、RLUSDは人気を博している。

RLUSDのグローバル展開

RLUSDのアフリカ展開は、同社のより広範な国際展開に続くもので、同社は最近、SBIホールディングスを通じて日本でRLUSDを導入したほか、2,400万ドル(約35.6億円)の追加発行により、供給量を増加させている。

7月に同社は、EU(欧州連合)のMiCA枠組みに基づき、ルクセンブルク経由いてヨーロッパでRLUSDの発行を開始した。これらの取り組みは、世界規模でコインを強化するという同社の長期目標を体現している。

さらに、このコインは気候関連リスクに対処するためのパイロットプログラムにも使用されている。ケニアでは、Mercy Corps Venturesが干ばつや降雨に対する保険としてこのコインを使用するプロジェクトを立ち上げ、保険金の支払いは、衛星データに基づくスマートコントラクトによって自動的に行われている。

アフリカでは、国境を越えた取引は依然としてコストが高いことが現状の最重要課題となっており、取引も容易ではないことから、リップル社の今回の発行は魅力的な代替手段となると期待が高まっている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。