OKX、監視強化でDEXアグリゲーターを再開

OKXがDEXアグリゲーターを再開

大手仮想通貨取引所OKXは、北朝鮮のハッカー集団ラザルス(Lazarus)による不正利用被害を受け、一時サービス停止の後、DEXアグリゲーター「OKX Web3」を再開させた。

OKXは、当NEXTMONEYの2025年3月18日付け特集記事「OKX、ラザルスの資金洗浄阻止へ DEXアグリゲーターを停止」で報じているように、北朝鮮のハッカー集団ラザルスによる不正利用を防ぐため3月に停止していたDEX(分散型取引所)アグリゲーターを、新たにセキュリティ強化を施し、再開させた。

アップグレードされたプラットフォームには、リアルタイムの不正利用検出機能や、動的なウォレットブロッキングシステム、ウォレットプロファイリングツールが搭載されており、複数の有名セキュリティ企業による監査も受けている。OKXのスター・シュウ(Star Xu)創業者兼CEO(最高経営責任者)は、5月4日付のXを通じて次のように述べている。

日本語訳:
OKX DEXは本日、リアルタイムの不正検知・ブロックシステムを搭載して再始動します。OKX Web3は、ブロックチェーンにおけるChromeと検索エンジンです。オンチェーンデータに関する深い知識に基づき、お客様が数百チェーンのリアルタイムデータにアクセスし、複数のチェーンの資産を管理し、数百万のDAppsと連携できるよう支援します。

DEXアグリゲーターであるOKX Web3が「リアルタイムの不正利用検出・ブロックシステム」を含む複数の新機能を搭載して再開すると述べた。なお、DEXアグリゲーターとは、複数の分散型取引所やマーケットメーカーからデータを収集し、ユーザーに提示して取引を支援するサービスのことで、シュウ氏は次のように述べている。

OKX Web3はブロックチェーン用のブラウザー兼検索エンジンです。


新アグリゲーターにはリアルタイムの不正利用検出・ブロックシステムが搭載

同CEOは5月4日に発表した声明の中で、刷新されたアグリゲーターには、疑わしいオンチェーン活動を特定・阻止することを目的とした、リアルタイムの不正利用検出・ブロックシステムが搭載されている事を明かしている。

また、信頼性を高めるため、自社インフラがCertiK、Hacken、SlowMistといったブロックチェーンセキュリティ企業によって精査され、バグバウンティプログラムによるストレステストも実施されたと説明。新導入された機能の中には、ウォレット保有者を潜在的なクジラ(大口投資家)またはスナイパー(狙撃手)に分類できるウォレット分析ツールがあり、ユーザーにオンチェーンに関するより詳細な情報を提供していくという。

OKXがハッキング試行を受けてDEXアグリゲーターを停止。サイバー攻撃の警告画面とハッカーのシルエットが描かれたデジタルイメージ。

OKX、ラザルスの資金洗浄阻止へ DEXアグリゲーターを停止

2025.03.18

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