Celo(セロ)がL1からイーサリアムL2への移行を完了
Celoは、スタンドアロンのレイヤー1(L1)ブロックチェーンからイーサリアム(Ethereum)レイヤー2(L2)ネットワークへの移行に成功した。
モバイルファーストの金融ソリューションに重点を置くブロックチェーンプラットフォームCeloは、L1ブロックチェーンからイーサリアムL2ネットワークへの移行に成功。今回の動きは、低コストで高速なトランザクションというコア機能を維持しつつ、イーサリアムのセキュリティと広大なエコシステムを活用することを目指しており、Celoの進化における重要なマイルストーンとなる。また、このアップグレードにより、スケーラビリティおよび相互運用性が向上し、イーサリアムエコシステムとの統合が深まりると期待されている。
2023年7月、Celoコア開発チームであるcLabsは、独立したブロックチェーンからイーサリアムL2への移行を提案。この移行は、イーサリアムのインフラストラクチャーとより密接に連携することで、スケーラビリティ、セキュリティ、相互運用性を向上させることを目的としていた。数カ月にわたる計画と開発を経て、Celoはこの移行を完了し、イーサリアムエコシステム内での地位を固めた。
移行の主なメリット
CeloのイーサリアムL2への移行には、いくつかのメリットがある。
その一つがセキュリティの強化で、イーサリアムの実戦で実証されたセキュリティモデルを活用することで、Celoユーザーと開発者はネットワークの堅牢性の向上の恩恵を受けられる。また、相互運用性の向上と言う利点もある。今回の移行により、イーサリアムベースのツール、プロトコル、流動性をCeloのエコシステムに統合するプロセスが簡素化される。
さらに、Celo は、1トランザクションあたり平均約0.0005ドルの手数料で低コストのトランザクションを提供し続け、新興市場のユーザーにとって手頃な価格を確保している。開発者は、イーサリアムの広範なツールスイートとスマートコントラクトライブラリにアクセスできるようになり、CeloでのdAppの構築と展開が容易に。これらの他にも、ブロック時間は5秒からわずか1秒に短縮され、トランザクション速度が大幅に向上している。
現在 Celo で構築されているプロジェクトは 1,000 件を超えており、Ethereum L2 への移行により、プラットフォームが新しい開発者やユーザーを引き付ける能力が向上する。この動きは、モバイル対応の DeFi(分散型金融)アプリケーション向けに、より安全でスケーラブルなインフラストラクチャーを提供することで、Celo の金融包摂の使命にも合致している。
今回の移行により、より広範なブロックチェーンエコシステムにおける Celo の役割がさらに強化され、世界中のユーザーにとっての採用と実用性が促進されると期待されている。