FTX破綻から3年、バハマ債権者への返済が2月18日よりスタート

FTXの破綻とバハマ債権者への返済開始を示すイメージ

FTXがついにバハマ債権者へ返済開始

米国で破綻した仮想通貨取引所FTXは、バハマの債権者への返済プロセスを2025年2月18日より開始すると発表した。

日本語訳:
FTX返済:2025年2月18日
資金は東部標準時間午前10時から利用可能
FTX請求<50,000ドル バハマの手続き中のFTX債権者は、2025年2月18日に返済が開始されることを電子メールで確認します。 2022年11月11日から年利9%

この動きは、破綻から約3年を経て、仮想通貨業界における重要な節目となり、バハマのFTXデジタルマーケッツ(FTX Digital Markets)に関連する債権者が対象となる。請求額が50,000ドル(約760万円)未満の債権者は「コンビニエンスクラス」と分類され、優先的に支払いが行われる。

FTXの管理者によると、SCB(バハマ証券委員会)と連携しながら段階的に実施される。また、FTXデジタルマーケッツの共同公式清算人は、適格債権者に対し、最大50,000ドルの裁定請求額の100%に加え、2022年11月11日から支払日までの年利9%の利息が支払われることを確認している。

2024年11月のFTX財団の発表では、コンビニエンスクラスの債権者には約118%の賠償金が支払われ、2025年3月までに完了する見込みとされている。

返済の流れと手続き

FTXの破綻処理を担当する管財人は、バハマで確保された資産の一部を利用して債権者へ返済し、この資産は、FTXデジタルマーケッツがバハマ政府の監督下で管理していたものだ。

債権者への通知には、「コンビニエンスクラスの請求に関連する分配金の受け取り資格があり、指定された口座に支払いが行われる」と記されている。

また、仮想通貨保管プラットフォームのBitGoが支払いを処理し、個人・機関投資家などの債権者への返済を担当。取引は分配日の10日前まで保留中として表示される可能性があるが、2月18日以降に資金が利用可能となる。FTXの債権者は、支払いを受け取る前にBitGoアカウントの確認が必要となり、支払いはFTXデジタル請求ポータルに登録された確認済みのBitGoアカウントのみに送信される。

債権者は2025年2月6日までにアカウントの不一致を解決する必要があり、未対応の場合は支払いが行われない可能性がある。支払いが処理された後は取り消し不可で、銀行口座の詳細が変更された場合、期限前に清算人へ連絡が求められる。

返済の影響と今後の見通し

FTXのバハマ債権者への返済は、破綻後の再建に向けた重要なステップとなり、50,000ドル未満の債権者は全額返済を受け、9%の利息も加算される。

FTXの経営破綻は業界全体に影響を及ぼし、160億ドル(約2.4兆円)規模の資金不足が発生。破産管財人ジョン・J・レイ3世(John J. Ray III)率いる再建チームは、資産回復の取り組みが2027年まで続く可能性があると指摘している。最初の分配はバハマの清算手続き中の債権者に適用されるが、他の元FTX利用者は3月4日まで返済を待つ必要があるため、今後のスケジュールに注目が集まる。BitGoが支払い処理を担当し、2月18日以降に資金が利用可能となる予定で、FTXの資産回復は長期化する可能性があり、債権者への分配額も未確定の部分が多い。今後の返済計画の進展を見守る必要がある。

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム