メキシコCBDCのローンチは2024年までには準備ができない可能性が高い

メキシコCBDCのローンチは2024年までに準備ができない可能性

メキシコの中央銀行であるBanxico最新情報によると、2021年にメキシコ政府が発表したデジタルペソとして知られるCBDC(メキシコ中央銀行デジタル通貨)は、2024年までには準備ができていない可能性が最も高い事が分かった。

中央銀行によって発行およびサポートされている国の法定通貨のデジタル版であるCBDCは、今日の社会で実際の通貨が利用されるのと同じ方法で、人々や企業による支払い方法として使用される可能性がある。銀行創設を委託された決済ソリューションと市場インフラの総局は、まだ開発の初期段階にあるメキシコCBDCを発行するための前提条件を決定していると伝えられている。この初期段階の結果には、現在決定されている予算の準備が伴っており、CBDCが利用可能になる日付を確立することが可能になるとのことだ。

CBDCでメキシコが達成したいこと

現金取引に大きく依存している国で人々の金融サービスへのアクセスを拡大しようとメキシコはCBDCを挙げている。

メキシコ中央銀行のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)総裁のツイートによると、同国政府はこれらのイノベーションと最新世代の決済システムを利用し、同国の貧困層向け銀行サービスへのアクセスを拡大する必要がある。これに加えて、迅速な支払いの範囲を広げ、経済が効率的で相互運用可能であることを保証する予定という。同銀行の総裁は、イノベーションを促進し、プログラム可能なお金を可能にすることにも関心があると述べている。

2022 年に、CBDCを作成するために50万ドル(約6,600万円)以上のBanxico資金が利用されたことが明らかになっている。ロドルゲス・セジャ(Rodrguez Ceja)氏は、ブロックチェーン技術と仮想通貨に加え、中央銀行がSPEI 2として知られる高価値の銀行間決済システムのアップグレードに取り組んでいると述べている。新しく改善されたシステムにより、複数の異なる通貨での決済、支払いとしての外貨の受け入れに加え、メキシコでのリアルタイム決済または配信が可能になることから、ローンチが見えない上がらも期待の高さがうかがえる。