米ドルが暴落の危機?トランプ氏のビットコイン戦略が専門家の間で議論を巻き起こす

トランプ氏のビットコイン戦略が専門家の間で議論を巻き起こす

米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は、仮想通貨支持派のリーダーを規制当局のトップに任命することで、米国を世界の仮想通貨リーダーに位置付ける計画だが、批評家は、同氏が米国にビットコイン(Bitcoin/BTC)を保有するとうわさされていることがドルを不安定にさせる恐れがあると懸念を表明している。

既に多くの仮想通貨ユーザーが知っているように、カルダノ(Cardano)のチャールズ・ホスキンソン(Charles Hoskinson)氏のような人物はトランプ氏のアプローチを支持しており、最近のビットコイン高騰の一因となっている。しかしその一方で、ピーター・シフ(Peter Schiff)氏のような批評家は、トランプ氏が米国のビットコイン準備金のうわさについて懸念を表明している。

同次期大統領は、米国を「世界の仮想通貨のハブ」に変える大胆な計画を立てており、その計画をためらうつもりはない。規制を見直し、仮想通貨に友好的なリーダーをトップに据えることを約束することで、同氏は米国におけるデジタル資産の管理方法に大きな変化をもたらす準備を整えている。

元ビットメックス(BitMEX)のアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)CEO(最高経営責任者)は、最新の「Black or White」投稿で、トランプ氏の今後の経済政策が米ドルの下落を引き起こす可能性を示唆。同氏はトランプ政権下で米ドルが暴落すると予測しており、米ドルにとっては悪影響かもしれないものの、ビットコインを押し上げる可能性もある。ヘイズ氏は、米ドルの下落の中でビットコインが100万ドル(約1.5億円)まで高騰する可能性があると大胆な予想をしている。

SECでのゲイリー・ゲンスラー委員長の任期は終了

仮想通貨に対する厳しいアプローチで有名なSEC(米国証券取引委員会)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は、まもなく退任すると見られている。

トランプ政権が誰を後任に選ぶのか、さまざまなメディアやコミュニティ間で話題となっており、仮想通貨支持者の間でより友好的なSECへの楽観論が巻き起こっている。よりオープンな規制当局は、より明確でより好ましいガイドラインを提供し、米国の仮想通貨セクターを妨げてきた障壁を取り除ける。この変化だけでも、米国のデジタル資産にとって大きな転換点となる可能性があることから、高い関心が寄せられている。

ビットコインは9万ドルに迫る

ビットコインは、トランプ氏の選挙勝利が仮想通貨に優しい米国政府の政策につながるという楽観論に後押しされ、過去24時間で9万ドル近くまで急騰しており、夢と思われていた10万ドルまであと一歩だ。

CoinMarketCapより画像引用

2024年11月13日(水曜日)10時半の執筆時点で1BTC=1,360万円前後で推移しており。1週間で25%の上昇、時価総額は270兆円に迫る勢いだ。なお、ビットコインは、メタ(Meta)1兆4,720億ドル(約228兆円)、テスラ(Tesla)1兆1,230億ドル(約173.8兆円)、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)1兆70億ドル(約155.8兆円)といった大手企業を上回っている。

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