スイス最大の投資銀行であるUBSが木曜日に発表したレポートによれば『ビットコインは現状、あまりにも不安定かつ制限がありすぎるため貨幣と同等の価値はなく、海外送金や主流な資産クラスになるのは難しい』との見解を示しました。
UBSはこのレポートでビットコインはまだ金銭としてみなされるために必要な条件を満たしていないと結論づけています。
UBSはこのレポートでビットコインのネットワークはビザカードなどと比べて少量の取引量しかプロセスできないと指摘しており、こうした能力の限界はビットコインビットコインネットワークのデザインそのものと切り離せず、ビットコインの利用機会が増えない要因となっていると分析しています。レポートによればビットコインにおける価格変動の70%余りが投機的な需要に基づいており仮想通貨は資産の代替的な存在となる可能性はあるものの、価格変動が非常に激しいという点においては変わらず、投機的投資家向きな資産であり続けるだろうとしています。
UBSによればビットコインが米国において紙幣や硬貨、トラベラーズチェックといったマネーサプライの代わりとなるためには1BTC当たりの価値が21万3000$(約2400万円)に達するか基盤となるネットワークの処理能力が大幅に向上する必要があるともレポートで話しています。
またUBSの会長であるアクセル・ウェーバー氏は5月に仮想通貨はよくても非常に投機的な投資手段であり、悪ければ「テロやマネーロンダリングなどの犯罪行為の資金調達を助長する」と述べた一方でブロックチェーンにおいてはチャンスを見出しており、
「工程をよりシンプルかつ早く、安全にするものは何でも「顧客・株主・銀行の」すべてにとって有益である」
とも話しています。
スケーラビリティ問題は、業界の中でも問題になっていてそれを補う通貨などもすでにできています。
アルトコインも含めてのビットコインだと思うので、現状のレポートをそれなりの機関が作るとどうしてもこのようなことしか言えないと思います。
しかし、非中央集権的なものがこれだけ世界に広がった事例はないので、このまま広がり世界をいい方向に繋いで行ってくれると思います。
メディアとしては、仮想通貨を正しく認知してもらうための啓蒙活動は必須だと考えております。