ワールドコイン(Worldcoin)、プライバシー懸念で規制当局の調査を受けスペインでの事業停止

ワールドコイン、スペインから一時撤退

2024年6月4日(火曜日)、AEPD(Agencia Española de Protección de Datos:スペインデータ保護庁)は、同地域でのワールドコイン(Worldcoin)の事業停止を命じた事がわかった。

この制限により、同社は今後数カ月間事業をすることが禁止され、当局はユーザーデータの取り扱いについて調査を実施できる。過去数カ月間、ワールドコインは物議を醸す事業手法で精査され、ユーザーデータの収集と使用で規制当局の怒りを買い、スペイン当局の調査を受けていたが、今回の事業停止により、同社は今後数カ月間、いかなる活動も行えなくなる。今回の決定は、ドイツのバイエルン州のデータ監視機関であるBayLDA(Bayerisches Landesamt für Datenschutzaufsicht Ansbach:バイエルン州データ保護局)による同社に対する広範な継続的な調査の一環として、ワールドコインの事業に対するプライバシーの懸念の中でくだされており、は大様に際してBayLDAは次のように述べている。

この状況において、同社は年末まで、またはBayLDAが、同社が行ったデータ処理に関して最終的な解決策を採択するまで、スペインでの活動を再開しないという法的拘束力のある約束をした。

スペインでの活動停止に先立ち、ワールドコインは香港から規制違反で撤退していた。数カ月におよぶ調査の結果、同社が顧客の個人情報提供が義務か任意かを明確にしなかったことでプライバシー条例に違反したことが明らかになった。なお、この報告は、同社のネイティブトークンに必ずしも影響を与えたわけではなく、安定した勢いを維持している。

長期にわたる業務停止は同社の業務に重大な影響の可能性も

ワールドコインにとってスペインでの規制上のトラブルは、すでに不安定な規制上の評判をさらに悪化させており、長期にわたる業務停止は同社の業務に重大な影響を及ぼす可能性がある。

ワールドコインの現実世界での有用性を強調する注目すべき事件として、アフリカのユーザーがプラットフォームの仮想通貨を使用し、3頭のヤギを購入したと報じられており、日常の取引におけるデジタル通貨の可能性が強調されている。さらに、2024年4月には、ワールドコインのブロックチェーンネットワークであるワールドチェーンが立ち上げられ、人間中心のアプリケーションを優先し、効率を改善し、Web3環境での有用性を促進することを目的としている。さらに、ワールドコインは、今後6カ月でWLDトークンの供給を最大19%増やす計画を発表しており、高まる需要に対応し、エコシステム内の流動性を高めるられると期待されている。

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