Circle(サークル)のUSDコイン(USDC)がテザー(USDT)を追い抜く

CircleのUSDコイン(USDC)がテザー(USDT)を追い抜く

決済大手Visa(ビザ)とブロックチェーン分析プラットフォームAllium Labs(アリウム・ラボ)のデータによると、Circle(サークル)のUSDコイン(USDCoin/USDC)は2024年、取引量で最大の競合他社であるテザー(Tether/USDT)を上回った事が分かった。

<画像 Total Monthly Stablecoin Transaction Volume>

VISA「Total Monthly Stablecoin Transaction Volume(日本語訳:ステーブルコインの月間合計取引量)」より画像引用

CircleのステーブルコインがUSDTを追い越し、取引量で市場リーダーになった。大手決済企業のVisaによるオンチェーン分析によると、先週(2024年4月の第4週)のUSDCが1億6,660万件を記録し、取引高は4,555億ドル(約71.5兆円)。対するUSDTは1億6,360万件で885億ドル(約13.8兆円)を超えた。

2024 年の初め以降、USDコインはステーブルコイン市場の総送金量の約50%を占めている。以前は、時価総額で最大のステーブルコインであるUSDTが常に首位の座を占めていた。DefiLlama(ディーファイラマ)によると、テザーのステーブルコイン市場シェア率は69%と推定されているものの、USDCのパフォーマンスは、ユーザー感情変化の可能性を示唆している。

USDTが米国外でドル価値の保存手段としてより多く使用される

大手メディアブルームバーグが仮想通貨アナリストのノエル・アチソン(Noelle Acheson)氏の言葉を引用して書いているように、勢力均衡の変化は、USDTが米国外でドル価値の保存手段としてより多く使用されている。

これに対し、国内では通常の取引にUSDCが使用されているという事実によって説明される可能性があり、同氏は、次のように述べている。

USDTはドルベースの価値保存手段として米国外でより多く保有されているが、米国ではUSDCが取引通貨として使用されている。

オンライン決済のリーダーであるStripe(ストライプ)は仮想通貨送金を再導入しており、ソラナ(Solana)、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)の3ネットワークでUSDCの受け入れを開始している。さらに、発行会社のCircleも資産運用会社最大手のBlackRock(ブラックロック)に加わっている。

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