香港金融管理局は仮想資産の監督範囲をステーブルコイン発行企業まで拡大を計画

香港金融管理局は監督範囲を拡大する計画

HKMA(香港金融管理局)は、仮想資産の監督範囲をステーブルコインを発行する企業にまで拡大することを計画していると報じられたことが分かった。

金融サービス・財務省副長官のチェン・ハオリアン(Chen Haolian)氏により、HKMAは仮想資産の監督範囲をステーブルコイン発行体にまで拡大することに取り組んでいる事が分かった。最近開催された香港フィンテックウィークで同氏は、HKMAと地域の財務省が近くこの問題について国民と銀行業界の意見を求める予定であることも明らかにした。また、同当局は、銀行による仮想資産保管サービスの提供を管理する枠組みの創設も目指していると述べている。

現地メディアの報道によると、HKMAは銀行による仮想資産保管サービスの提供を管理する枠組みの創設を望んでいるという。このような枠組みは、顧客資産が確実に保護されるだけでなく、「非常に明確な」ルールを持つ地域としての香港の新たな評判を確固たるものにするものと考えられている。1週間にわたるイベントでの演説の中で、同氏は、多くの欧州企業が香港での存在感を確立することに関心を持っていると主張。このような存在感は、各企業の中国本土市場への参入の出発点として利用されることになると予想されている。

Web3テクノロジーがより広範な経済におよぼす可能性と影響

一方、Web3テクノロジーがより広範な経済におよぼす可能性のある影響について議論した際、ハオリアン氏は、このテクノロジーが金融、教育、事業運営の問題を解決するための基礎となり得ると主張した。

このテクノロジーは効率の向上とコストの削減にも役立つ可能性があり、同氏によれば、それがもたらす利点と機会を捉えて受け入れる必要があるという。また、ブロックチェーンについて同氏は、香港が4年以上にわたって保険業界や貿易金融におけるこの技術の利用を促進していることを明らかにした。