ロシア ベネズエラ政府発行の『Petro』に協力
ベネズエラ政府による世界初となる政府発行の仮想通貨「ペトロ」は、ロシアの政府高官や資産家がベネズエラ政府による仮想通貨発行を支援したとタイムマガジンが20日に報じました。関係者によるとロシアの数人の資産家がベネズエラのマドゥロ大統領に仮想通貨「ペトロ」の発行をアドバイスしたという。
ベネズエラは現在、ハイパーインフレーションと現金不足によって大きな打撃を受けています。ベネズエラの国際通貨は価値を失い、国民は食料や医薬品の不足に苦しんでいる現状です。そのため経済を活性化させ、国外から資金を調達するために、マドゥロ大統領は2月、石油資源を裏付けとしたデジタル通貨「ペトロ」(Petro)の販売を開始しました。
ロシア政府高官は「ペトロ」の開発を手伝ったと報じられていますが、「ペトロ」は実際、ベネズエラとロシア高官や資産家の非公式な合弁事業です。
しかし、これに対しロシア財務省は「財務省当局でペトロの創設に携わったものはいない」と報道を否定、ベネズエラ政府は黙秘しています。
それに対しアメリカのトランプ大統領は先日、仮想通貨ペトロや、ベネズエラに関係して発行された仮想通貨、ディジタルコイン、ディジタルトークン関連のすべての取引を米国内で禁止する大統領令を出しており、政治面では対ベネズエラ追加制裁も発表するなど、厳しい体制をとっています。
ベネズエラのマドゥロ大統領は、「トランプ大統領がペトロの力を恐れている証拠だ」と発言しており、「我々南米諸国は正しい軌道上にある」と強気の姿勢を表明しました。
また、財政破綻しているベネズエラは去年よりロシアとの債務再編合意に署名しています。ベネズエラが10年間にわたり、