Apple共同創設者、新たなブロックチェーンプロジェクトをスタート
2019年7月18日、ブロックチェーン先進国マルタ島でDELTASUMMITを目前に控えて行われたイベントにて、Appleの共同創設者であり天才エンジニアでもあるSteve Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)氏が、省エネ企業「EFFORCE(エフォース)」に出資し、マルタ島に会社を共同設立したことを発表した。ウォズニアック氏はイベントにて「ブロックチェーン技術を使用することは、エネルギーを節約するだけでなく、環境にも良いアイデアだ。ブロックチェーン技術を使えば、私たちの習慣を変えずに、エネルギーの使い方のみを改善することができ、エネルギー消費量を削減することができる」と語った。
EFFORCEについては「独自のビジネスモデルであり、私たちは起業家精神に影響を与える可能性がある」と述べている。なによりウォズニアック氏自身が省エネに関心があり、自宅用に2枚のバッテリー内蔵太陽光発電システム「Powerwall」を購入している。
Tesla Powerwall installation today. Not normal. 2 Powerwalls to return cheaper night energy during day. Payback in 3 years for our house. (@ Woz Home in Los Gatos, CA) https://t.co/cfac73vYpj
— Steve Wozniak (@stevewoz) July 11, 2019
多くのブロックチェーン関連企業がマルタ島に本拠地を置くように、ウォズニアック氏もまた最先端技術を心置きなく開発するためEFFORCEの拠点をマルタ島に選択。マルタ共和国政府はブロックチェーンに寛大であるため「この寛大さは今の世界が前進するうえで非常に重要なことである」と称賛している。実はずいぶん前から地中海に浮かぶこの島に興味があったウォズニアック氏は、「いつかここに住みたい。マルタの一員になりたい」と考えていたことも告白。
そんなウォズニアック氏の「マルタ島推し」を増進させたのは、Efforceの共同創設者Jacopo Vissetti氏であった。彼はイベントで「ヨーロッパだけでなく、世界中を見渡しても、マルタは私たちが見つけた中で最もオープンマインドな国でした」と語った。
そして、マルタ共和国のジョセフ・ムスカット首相は「ウォズニアック氏がマルタ島に会社を設立することは、マルタ共和国にとって大きな宣伝だ」と述べている。
ウォズニアック氏とブロックチェーン
「Woz(ウォズ)」の愛称で親しまれている氏は、プライバシーが損なわれるとしてFacebookの個人アカウントを削除したことでも知られている。
そんな彼だが、ブロックチェーン技術には関心があるようで、去年はベンチャーキャピタルファンド「EQUI Global」の共同設立者にもなっている。イーサリアムベースのEquiトークンの開発が進められているようで、こちらも楽しみだ。