ミスユニバース協会がミス・ユニバース・コイン・プロジェクトと一切無関係と発表

ミスユニバース協会がミスユニバースコインプロジェクトと無関係と発表

世界的なミスコンテストをけん引しているミス・ユニバース(Miss Universe)団体は、同協会と今月のPBW(フィリピン・ブロックチェーン・ウィーク)中に立ち上げられたミス・ユニバースコインプロジェクトとの間には何の関係もないと発表し、関与を否定した事が分かった。

同組織は、ミス・ユニバースフィリピン大会に関連したミスユニバース仮想通貨の提供は存在しないと明記し、これは詐欺であると主張。この論争巻き込まれた形となったのがミス・ユニバースフィリピンのミッチェル・ディー(Mitchelle Dee)氏で、同コインの打ち上げに出席していたという。

フィリピン・ブロックチェーンウィークが詐欺容疑を発表

フィリピンにおけるデジタルマーケティングの父ともみなされるPBW創設者のドナルド・リム(Donald Lim)氏は、2023年9月7日(木曜日)のイベント中にミス・ユニバースコインプロジェクトを紹介し、ディー氏の隣に座っていたという。

2回目の打ち上げにディー氏は、ミス・ユニバース・コインのNFTについてスピーチをしたロビン・パディラ(Robin Padilla)上院議員とともに出席。この発表の直後、ディー氏は詐欺だとしてそのようなプロジェクトの存在を否定。その後、同団体のフェイスブックページで次のように発表されている。

ミス・ユニバースのコインがフィリピン・ブロックチェーン・ウィークで導入されたことが判明しました。ミス・ユニバース機構とJKNグローバル・グループはいかなる形でも提携または関与しておらず、侵害に関してあらゆる法的選択肢を追求する予定です。


ミス・ユニバース側の対応

同団体は発表の中で、詐欺容疑の被害者を誰も出さないようにコインを公に閉鎖するためにあらゆる手段を講じるよう支持者やファンに対して、コインに投資する際は注意するよう呼び掛け、対象製品はコンテスト開催者の投票や選出にも関与していないと注意喚起している。

ミス・ユニバース代表者は、シンガポールやドバイで開催されるブロックチェーンカンファレンスで、詐欺を目的としたこのような発表がさらに行われる可能性が高いのではないかと疑っていると主張。PBWは、関係者全員と協議し、間もなくアップデートを発表すると述べた。PBWは、観光省、情報通信技術省、貿易省などの政府機関によって支援されており、同イベントのスポンサーにはマヤ、フィリピン航空、スマートコミュニケーションズが含まれており、これが正当なイベントであることがわかる。

2023年の仮想通貨詐欺

仮想通貨詐欺は、仮想通貨犯罪の中で最も収益性の高いビジネスとみられるものの、詐欺収益の総額は2023年に減少し、詐欺師が獲得した収益は2022年6月に蓄積された収益の70%を下回る結果となっている。

価格変動が上昇したにもかかわらず詐欺レベルが大幅に減少したため、この減少は市場にとって大きなニュースである。仮想通貨詐欺は減少しているものの、なりすまし詐欺の被害は他の詐欺に比べて小さい。このなりすまし詐欺とは、犯罪者が当局や組織(※今回の場合ミス ユニバース協会)になりすまし、疑いを持たない投資家から金銭をだまし取る行為の事である。なりすまし詐欺アドレスの数は2023年に49%増加しており、これは収益が減少しているにもかかわらず、より多くの人がこれらの詐欺の被害に遭っていることを意味する。

なりすまし詐欺とは別に、仮想通貨犯罪に関しては、2023年は2022年から全体的に改善が見られ、急激な減少は、犯罪行為を妨げていると思われる法執行機関の取り組みに起因している可能性がある。仮想通貨関連企業は、これまで常態化していた不正行為からユーザーを確実に保護する最前線に立ってきたが、フィリピンブロックチェーンウィーク中の今発表は、仮想通貨への投資中に警戒が常に必要であることを示している。