長期保有者の供給がATHに迫る
最新のデータによると、ビットコイン（Bitcoin/BTC）の半減期はすでに85%完了しており、LTH（長期保有者）が保有する供給量はATH（過去最高値）に近づいていることが分かった。
仮想通貨市場は非常に興味深い段階に入りつつあり、2024年半ばに起こると予想されているビットコイン半減期は、投資家の想像力をますます惹きつけているイベントである。以前のサイクルでは、これはマクロ底付近のシグナルであり、その後に新しいサイクルの初期段階が続く。長期保有者の手にあるBTC供給量を示す指標は、歴史的に仮想通貨市場の健全性を測る良い尺度となってきた。歴史的に、この指標は最大の仮想通貨の長期的な価格変動と負の相関関係があった。
長期保有者は、市場の底値の間、資産を動かさないようにする（＝HODL）。さらに、LTH の手による最大供給増加は、暴力的な弱気市場の際に発生する。これは、強い手を持っている投資家がBTC価格の急落を見て売りに消極的になる。彼らがコインを保持し続けるのは、仮想通貨市場が将来回復し、投資が儲かると信じているからである。対照的に、強気市場が崩壊している際にはその逆が当てはまる。BTC価格の高騰により、LTHは利益を得るために資産を売却する意欲がますます高まっている。
仮想通貨アナリストの @therationalroot氏は、X（旧Twitter）の長期保有者の手にあるBTC供給量のグラフを公開。また、同氏は半減するBTCを自分の絵に重ね合わせ、チャートでは、現在、LTHの手にあるBTCの供給比率が76%近くのATHに近いという事実にまず気づく。これは、BTC 価格が第2半減期の前に蓄積段階を終了した 2015 年末に設定されている。その後、毎回、ビットコインの半減期が発生する数カ月前に、インジケーターが特定サイクルのピークに達していることがわかる。その後、この局所的なピークの後、LTHの供給量は徐々に減少し、次の半減期の数カ月後まで横ばいになった。この指標が大幅に低下したのはこの出来事から約 6 カ月後であり、仮想通貨は成熟した強気市場に入っている。
ビットコインの半減期は85%完了
@therationalroot氏は、ビットコインの半減率の進捗状況を示す別のチャートも公開し、過去の 3 つのサイクルの歴史的な半減期間を比較する。
Nearing an ATH in Long-Term Holder Supply! #Bitcoin pic.twitter.com/ewnWGIV4VS
— Root 🥕 (@therationalroot) September 17, 2023
長期ホルダー供給は ATH に近づいています!
同アナリストによると、現在のビットコインの半減期はすでに85%完了しており、さらに、比較的小さい15%サイクル終了期間は、横方向の同様のBTC価格変動によって特徴付けられた。2016年と2020年のどちらの場合でも、最大の仮想通貨の価格は同様であった。違いは、2サイクル前、ビットコインは上昇バイアスのある横向きのトレンドを経験したことだ。一方、前サイクルでは、新型コロナウイルスパンデミックによる暴落でブラックスワンが投資家にさらなる機会を与え、彼らは計画された半減期の直前に魅力的なポジションを獲得する可能性がある。
Halving Progress 85%. #Bitcoin pic.twitter.com/YTEtK5I9Zb
— Root 🥕 (@therationalroot) September 22, 2023
半減進捗85%
もし歴史が繰り返されるとしたら、大局的に見て、仮想通貨市場は約 1年間横ばいの傾向に直面する可能性がある。2024年4月中旬に予定されているビットコインの半減期は、BTCの価格にすぐには影響しない可能性がある。その影響は、2024年の最後の四半期と2025年を通じて初めて明らかになる可能性がある。この予測は、長期保有者の供給チャートに見られる傾向と一致。インジケーターは現在 ATH に近づいており、傾向が反転して流通段階に移行するまでには約12カ月かかる。ビットコインが半減した後にLTHが売り始められれば、それは仮想通貨の強気相場が始まる最初のシグナルの1つとなると期待されている。
