バイナンス(Binance)共同CEOのWeChatアカウントをハッキング被害に遭う

バイナンス共同CEOのWeChatアカウントがハッキング被害に遭う

バイナンスの共同CEO(最高経営責任者)であるイー・へー(Yi He:易和)氏の所有する古い電話番号とWeChatメッセンジャーアカウントが乗っ取られ、ミームコインのパンプ&ダンプ詐欺に巻き込まれた。

バイナンス共同CEO、イー・へー氏のWeChatアカウントがハッキング被害に遭い、僅か数分で5万5千ドル(約857万円)が奪取された。同氏のアカウントは、2025年12月9日(火曜日)の夜遅くに乗っ取られた。注目点は、犯人が非アクティブで現在は使用していないアカウントに紐付けられた不正アクセスされた電話番号を悪用した点だ。

乗っ取られたアカウントは、ミームコインのムバラカ(Mubarakah/MUBARA)を大きな上昇が見込めるトークンとして描写する投稿を共有するために利用され、同氏の多くの知人が仮想通貨取引に携わっていたことから、これらの投稿は瞬く間に注目を集め、トレーダーが市場に殺到する事態となった。

ハッカーは数分で5万5千ドルを奪取

乗っ取りから数分でハッカーたちはMUBARAというミームコインを宣伝し、詐欺行為を実行するため、2つの新しい仮想通貨ウォレットを作成し、2,116万トークンをテザー(Tether/USDT)で19,479ドルで購入している。

その後、このMUBARAは史上最高値から80%以上下落していたにもかかわらず、500%以上の値上がりを記録。メッセージが広まるにつれてトークンは約0.001ドルから0.008ドルに上昇し、時価総額は800万ドル(約12.5億円)まで上昇した。その後、流動性が回復すると、この2つのウォレットは売却を開始している。

同社の共同創業者であるCZことジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏のWeChatアカウントで自身のフォロワーXにこの件について通知したにもかかわらず、ハッカーらは5万5,000ドルを奪う事に成功している。WeChatのフォロワーがMUBARAトークンを大量に購入した後、ミームコインマフィアは1,195万トークンを売却しました。

日本語訳:
誰かがハッキングしたバイナンスのイー・へー氏のWeChatアカウントでMubarakahについて投稿し、トークンの価格が急騰した。
ハッカーは約7時間前に…

詐欺用に作成された仮想通貨ウォレットは両方ともLookOnChainのオンチェーン調査員によって特定されており、MUBARA 921万トークンを保有していることが判明している。

発覚後にイー・へー氏は、自身のアカウントから発信されるメッセージを無視するようユーザーに促し、注意喚起。今回の事件をきっかけにWeb2プラットフォームのセキュリティ基準の脆弱性について警告した。なお、同氏は侵害を認めており、アカウントは放棄され、回復は不可能だと述べている。

 

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。