仮想通貨TRON、メインネット“odyssey”のアップグレードを発表
ビットコイン価格の好調やフェイスブックの独自通貨発表など、様々なニュースで盛り上げっている仮想通貨市場では、水面下で多くの技術的なアップグレードが進んでいる。
ジャスティン・サン氏が創設した仮想通貨TRON(トロン)は19日、メインネットである「odyssey」を、アップデートするとTRONの公式Mediumにて発表した。
アップグレードの詳細について
今回明らかになったodysseyの詳細では「バージョン3.6」へとアップグレードされ、以下のような新機能が搭載されることがすでに明らかになっている。
- create2、ビットシフト、extcodehashなど、TVM用の新しい命令が追加され、より多くの新機能がサポート。
- 契約の展開者が自分の契約の既存のABIをクリア可能にし、契約のプライバシーをさらに向上。
- これまでより軽量の組み込みイベントサーバを実装、DApp開発者がこの機能をオンにしたときに独自のイベントサービスをカスタマイズ可能にする。
- チェーン上の悪意のあるデータを防ぐためにプロトコルデータチェックの強化。
- マルチ署名と互換性のある、ユーザ用のトランザクション許可設定を追加。
- P2PネットワークとgRPC / HTTPインターフェースのブロック/トランザクションブロードキャストプロセスを最適化し、TRONネットワークの安定性をさらに向上。
以上が今回のアップデートでの詳細となるが、アップグレードの日付けは明かされていないため、現時点でのTRON価格は、大きな価格変動は起きていない。
そして今回の発表について、同プレスリリースでは以下のようにアップデートに関して感謝のコメントを述べている。
「TRONを継続的にサポートしてくださった皆様に感謝します。また、開発者には、TRONのエコシステムが急速な発展とともに成長し続けることを可能にする、24時間体制のハードワークに感謝します。世界最大のブロックチェーン分散アプリケーションオペレーティングシステムによってあなたに提示されたOdyssey-V3.6を楽しみましょう!」
2019年のTRONには注目が集まる!?
TRONのメインネットは昨年5月、イーサリアムブロックチェーン上のERC-20からメインネットを移行し、独自のブロックチェーンおよびネットワークへ移行した。
また最近ではTRONの創設者であるジャスティン・サン氏が、世界的な大富豪として知られるウォーレンバフェット氏とのランチ権利をオークションで落札。ランチは未だ行われていないが、今後のジャスティン・サンおよび、仮想通貨TRONのプロジェクトには自然に注目が集まりそうである。