仮想通貨取引所バイナンスの月間取引量が、421億ドルで世界一に|CryptoCompareレポート
2019年7月30日、信頼性の高い(操作されていない取引量)データを提供している仮想通貨市場データプロバイダ「CryptoCompare」が、2019年6月の取引所データを公開した。
データによると、仮想通貨同士の6月の取引量では、1位がバイナンスの約421億ドル(約4兆5000億円)、2位がZBの約393億ドル、3位がコインベースの約380億ドル、6位がOKExの約337億ドルとなった。なお、仮想通貨同士の取引量TOP10のうち、信頼の証であるグレードがB以上の取引所はバイナンスとOKExの2つだけだ。
仮想通貨と法定通貨での取引量では、1位がBithumbの約139億ドルとなっている。取引量自体で見ると、バイナンスの1/3しかない。しかし、仮想通貨と法定通貨での取引量TOP10のうち、グレードがB以上の取引所は8つと多い。ビットフライヤーは9位にランクインしている。これは未だ法定通貨の方が信用度や価値が高いという証拠であり、より安心できる取引所で売買したいという投資家の心理を反映しているのだろう。
CryptoCompareのCEO兼共同設立者のCharles Hayter氏は、次のように話している。
「Exchange Reviewは、暗号資産市場に高品質で信頼できるデータを提供するという当社のコミットメントを反映しています。この最新のレビューは、市場のより明確な全体像を明らかにする上でのExchangeベンチマークツールの重要性も強調しています。」
今年1月のデータと比較
今年1月の仮想通貨同士の取引量では、1位がZBの約196億ドル、2位がバイナンスの約175億ドル、3位がOKExの約154億ドルとなっている。バイナンスは2.4倍も増加している。
グレードとは?
CryptoCompareでは7つのカテゴリー毎にスコアを付け、スコアの高い上位の取引所からからAA・A・B…F(最下位)とグレードをつけていく独自のベンチマーキングを行っている。これにより、2019年5月1日から31日までのデータにおける信頼できる取引所トップ10も発表された。
1:Coinbase 2:Poloniex 3:Bitstamp 4:bitFlyer 5:Liquid 6:itBit 7:Kraken 8:Binance 9:Gemini 10:Bithumb という結果だ。ちなみにグレードは1~6位までがAAで、7~10位までがAという結果になった。