日本がマネーロンダリング使用防止規則を施行へ
日経の報道によると、日本はマネーロンダリング(資金洗浄)のための仮想通貨使用を防ぐため、送金に関する新しい規則を制定する見込みであることが明らかになった。
Coming soon… FATF’s country assessment of Japan.#FollowTheMoney #StopMoneyLaundering #AML pic.twitter.com/0tvdWFOcyb
— FATF (@FATFNews) August 27, 2021
近日公開… FATFによる日本の国別評価。
日本は2023年5月までに仮想通貨に関するFATF(金融活動作業部会)の渡航規則を施行するための改正案を準備しており、この変更によって日本はFATFの勧告に追いつくことになる。国際的なマネーロンダリング防止基準への適合は、仮想通貨規制を改善するために日本がここ数カ月に行った一連の措置の中で最も新しいものである。
改正案はトラベルルールに追加される予定
日経は、犯罪収益移転防止法の改正案が10月3日に国会に提出され、仮想通貨を送金に関する、いわゆるトラベルルールに追加する予定であると報じている。
このルールは、現金取引ですでに行っているように、仮想通貨やステーブルコインを含む取引で顧客情報を収集することを取引所運営者に義務付けるよう修正される予定とのこと。そのため、外国為替および外国貿易法と国際テロリズム資産凍結法も同じ変更を反映するために更新され、2023年5月に施行される予定で、改正法では、新ルールに違反した取引所に対して行政指導・是正命令が出され、是正命令違反には刑事罰が科されることが予想されている。また、この改正は、FATFが2019年に導入し、2021年に更新した仮想資産サービス事業者向けの勧告を日本法に取り入れるものであるとのこと。
日本には、マネーロンダリングに対処するための確立された法律がすでにあるが、犯罪による収益の移転防止に関する法律は仮想通貨に関して不十分な点がある。そのため、この欠点に対処する手段として、この法律を見直す予定とのこと。
トラベルルールへの重要なステップを踏む日本
FATFは、政府間のマネーロンダリングとテロ資金調達の監視機関であり、同機関は、トラベルルールの採用で限定的な成功を収めている。
4月に発表された報告書によると、FATFが調査した国のうち、テロ資金調達対策(CFT)およびマネーロンダリング対策(AML)の法律や規制が十分である国はほとんどないのが現状だ。日本はここ数カ月で仮想通貨を規制するための重要なステップを踏んでおり、国会は、6月にノンバンク機関によるステーブルコインの発行を制限する法律を可決している。さらに7月には、経済産業省がWeb3ビジネス環境を促進するため、Web3政策室を開設。日本金融庁が、業界内の広範な反発を受け、仮想通貨に対する懲罰的なキャピタルゲイン率の緩和を検討しているという報道もある。