FCA命令による3年間の業務停止を受けてePaymentsが閉鎖へ

ePaymentsが業務撤退開始へ

オンライン決済を処理する問題を抱えた電子マネー機関ePayments Systems(※以下、ePaymentsと表記)は、9月13日(火曜日)、ソルベント・ワインドダウン(solvent wind-down=円滑な業務撤退)プロセスに入り、ビジネスの完全な閉鎖を開始したと発表した事が分かった。

日本語訳:
ePayments は事業を閉鎖することを決定しました。すべてのお客様は、できるだけ早く資金を受け取るように求められます。

この動きは、英国の規制当局であるFCA(Financial Conduct Authority=金融行為監督機構)が、「金融犯罪管理の弱点」を理由に、同社の金融犯罪対策が不十分であるとして業務停止命令を下した3年後に業務撤退を開始している。

厳しい経済状況の中で最下位は困難に

ePaymentsは現在、厳しい経済状況により、サービス再開が困難になっており、すでにFCAに対して業務撤退の意思決定を伝えており、次のように述べている。

私たちはこの期間、必要な基準に達していることを確認するために懸命に取り組んできましたが、これらの非常に困難で前例のない世界的な経済状況の中で、ビジネスがこれほど長期間にわたって制限されているため、ビジネスを構築するためにこれ以上維持することはできません。FCAが要求するものと「通常のビジネス」状態に戻ります。

100 万人のユーザーに署名したと主張する同社は、仮想通貨、外国為替、アダルト産業などの企業を含む「リスクの高い」顧客に支払いサービスを提供していた。現時点でも業界では多くの憶測が飛び交っているものの、同社に対する取り締まりの正確な理由はまだ正式には判明していない。2020年9月に同社は、サービス再開の意向を発表。しかし、仮想通貨業界へのサポートは提供しないと述べていた。

ePaymentsは顧客へ返金手続き開始

ePaymentsは、完全な業務に戻ることはなく、今後は顧客に払い戻しを提供し、事業を閉鎖する際、アカウントを閉鎖するプロセスに取り組むことに集中する事を明らかにしている。

さらに同社は、資金が「保護された口座」に保管されることを顧客に保証しており、次のように述べている。

今後数カ月で事業を閉鎖し、eウォレットに資金がある顧客にはこれらの資金を引き出すことをお勧めします。また、現在払い戻しを受け付けていない人には、払い戻しを行うために必要な情取得をお勧めします。

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。