OpenSeaの取引量は大幅な減少
NFTオンラインマーケットプレイスNFT(非代替性トークン)であるOpenSeaの取引量は5月に比べてわずかに減少しており、過去最高から99%減少している事が分かった。
グローバルナンバーワンDappsストアであるDappRadarの最新データによると、世界最大のNFTマーケットプレイスである OpenSea の取引量は、4 カ月足らずで99%減少。同社はこの数字にある程度異議を唱えたものの、活動の大幅な減速は現実のものであり、予想されるものであることを認めている。
NFTの悲しい状況
DappRadarの統計によると、OpenSeaでのイーサリアム(ETH)の1日あたりの取引高は、5月1日に4億ドル(約557億円)を超えている。
比較すると、同プラットフォームは、8月28日(日曜日)、500万ドル(約7億円)のETHボリュームしか生成していない。OpenSeaは。米国経済誌のFortuneへのメールで、同数字は少し誇張されていることを指摘。これは、取引量が異常に多かった日と、プラットフォームの取引量が最も少なかった日を比較したものであるほか、ドルではなくETHでボリュームを測定することが、方程式からETHの価格変動を排除するのに適しているとも述べた。
実際、5月1日以来、仮想通貨自体がほぼ50%下落しているETH建ての場合、出来高の減少幅は縮小する。イーサリアムオンチェーン分析サイトであるDune Analyticsによると、5月から7月までのOpenSeaのボリュームは 62%減少したが、8月にはさらにボリュームの減少が増している。2022年1月に始まった全般的な下降トレンドを継続しており、1月以降、月間取引高はドル建てで90%、ETH 建てで82%減少している。
OpenSea対仮想通貨の冬
OpenSeaの1日あたりのユーザー数は、1月9日の58,870件から8月27日の23,620件に減少。1日のトランザクション数は、同じ時間枠で137,500件からわずか53,300件に減少している。
NFTのフロアプライス=任意コレクションで最も価値の低NFTも、年間を通じて急落しているのが現状だ。NFT Price Floorによると、BAYC(Bored Ape Yacht Club)は4月30日の153ETHと比較し、現在72.4ETHで最も安い価格で取引されている。同様に、CryptoPunksは7月から84ETHから67ETHに下落している。
また、仮想通貨およびNFT市場の減速は、OpenSeaの事業にも大きな影響を与えており、7月に同社はデビッド・フィンザー(David Finzer)CEO(最高経営責任者)が5年間の仮想通貨の冬になる可能性があると考えているものに備え、従業員の20%解雇を余儀なくされている。それにもかかわらず、同CEOは当時NFTに対して長期的に強気姿勢を見せており、次のように語っている。
この冬の間に、NFT全体で革新と実用性が爆発的に高まると予想しています。