タイの証券取引委員会は仮想通貨の広告規制を強化

タイSECは仮想通貨広告の規制強化へ乗り出す

タイSEC(Securities and Exchange Commission Thailand=タイの証券取引委員会)は、デジタル資産市場での大規模売却を受け、個人投資家を保護するために、仮想通貨企業に関する規則の強化を発表した事が分かった。

現地メディアBangkok PostによるとタイSECは、メールによる声明の中で、仮想通貨の広告には、仮想通貨への投資のリスクに関する明確で目に見える警告を含める必要があると述べている。広告条件に関する情報も規制当局に提供する必要があり、タイSECは次のように語っている。

オペレーターは、インフルエンサーとブロガーの使用を含む広告と支出の詳細を、条件と時間枠を含めてSECに提供する必要があります。

なおタイSECは、オペレーターが新しい規則を順守するために30日間の猶予期間を付与したと付け加えている。

新規制によるペナルティ

タイSECによる新広告規則は、地元で認可された仮想通貨取引所Zipmexに続き親会社である Zipmex Pteは8月、一部の引き出しを停止し、シンガポールの裁判所から3カ月間の債権者保護を認められている。

仮想通貨会社の広告はタイで急速に普及しており、業界を宣伝するデジタルメディアや看板で大々的に宣伝されている。広告は、国の首都バンコクのいたるところで見ることができる。タイSECは一部の広告に仮想通貨の固有のリスクに関する警告が含まれていることを発見した後、他のプロモーションは肯定的な情報のみを宣伝していることを発見し、規則強化へ乗り出している。

より厳しい仮想通貨広告規制には、以下のものが含まれている。
・リスクの警告は明確で、簡単に認識できるものでなければなりません。
・広告はプラスとマイナスの両方の要素に言及し、バランスの取れた見方を特徴とする必要がある。
・広告では、虚偽、誤解を招く、または誇張された主張を取り上げてはならない。
・仮想通貨会社は、広告を自社サイトなどの公式チャネルに制限する必要がある。

タイは、Zipmexの崩壊以降、仮想通貨業界を厳しく取り締まっており、今週初め、地元の仮想通貨取引所Bitkubの幹部であるサムレット・ワジャナサシアン(Samret Wajanasathian)氏は、インサイダー取引で235ドル(約32,900円)の罰金の支払いを命じられたほか、12カ月間、幹部職に就くことを禁じられている。

先週、タイで最も古い商業銀行であるSCB(サイアム商業銀行=Siam Commercial Bank)は、タイSECとの未解決の問題を理由に、Bitkub の過半数の株式を購入する取引を撤回している。

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