ドミニカ政府がHuobiと提携=世界初の国家トークンDMC(ドミニカコイン)発行へ

ドミニカ政府がDMC(ドミニカCoin)の発行へ

ドミニカ連邦は、仮想通貨取引所Huobi(フォビ)と提携し、西インド諸島の住民がデジタル市民権を確立するのに役立つデジタルIDおよび世界初の国家トークンDMC(ドミニカコイン)の開発および発行に向けて動き出している事が分かった。

仮想通貨取引所Huobiは公式発表の中で次のように語っている。

Web3.0 とメタバースのグローバルな開発を進めるための最新の取り組みとして、フォビはトロンネットワークおよび DMC ラボと提携し、ドミニカ連邦政府の承認の下、世界初の国家トークンDMC(Dominica Coin:ドミニカコイン)を共同で立ち上げました。


ドミニカ政府はDMCとDID発行を検討

ドミニカ政府はHuobiと共に、DMCとデジタルDID (IDドキュメント)の発行を検討しており、DMC 保有者に国内のデジタル市民権を付与するとのこと。

ドミニカのDIDとDMCは、どちらもトロンネットワークで発行される予定で、最終的にイーサリアム(Ethereum)、BSC(BNBスマートチェーン)、その他のパブリックチェーンのクロスチェーンサポートがBitTorrentチェーン プロトコルを介して追加される事が明かされている。

トロンネットワーク(Tron Network)は、ドミニカ共和国の指定された国家ブロックチェーンインフラストラクチャーとして機能し、Tron、BitTorrent、DMC Labsは、DMC発行のサードパーティテクノロジ プロバイダーとして機能するとしており、Hubiは次のように述べている。

DMCとドミニカDIDに対する私たちのビジョンは、ユーザーが将来のメタバースの世界にアクセスするための重要な証明書として機能することです。DMC はHuobi Primeの通貨として追加され、ユーザーはいずれドミニカDIDをTron Networkに転送してSBT(Soul-Bound Tokens)を生成できるようになります。ドミニカメタバースでは、SBT所有者は、現実世界から完全にマッピングされたメタバースドミニカのデジタル市民権を取得する権利があります。


今後のDMC展開

DMCは、ドミニカ連邦で承認された仮想通貨として法定の地位を与えられており、支払い手段としてドミニカ国内で流通できるものになる計画だ。

ドミニカのメタバース プラットフォームが稼働すると、DMC所有者にはさまざまな特権が付与されると発表されている。ドミニカDIDは、主に仮想通貨取引所でのKYC(顧客確認)検証の完了、ドミニカでの銀行口座開設、ローン申請、デジタル企業登録に使用される。

ドミニカの現在の人口は約72,000人であり、島はデジタルIDサービス実装のための制御された試験場を提供しており、投資による市民権プログラムを採用した初のカリブ海諸国の1つだ。そのパスポートにより、中国本土、香港、欧州連合、スイス、英国、シンガポールを含む世界130カ国以上へのアクセスが許可されるとのこと。また、ドミニカ政府は、メタバースとWeb3テクノロジを調査して、その開発を推進し、仮想通貨とブロックチェーンのエコシステムから才能を引き付けようとしている。