香港の仮想通貨取引所AAX(Atom Asset Exchange)沈黙で懸念が高まる

香港の仮想通貨取引所AAXが沈黙でユーザーの不安をあおる

香港に本拠を置く主要仮想通貨取引所AAX(Atom Asset Exchange:アトム アセット エクスチェンジ)は、出金停止から2週間後にソーシャルメディアの一部を削除したことで、同取引所が崩壊するのではないかという懸念が高まっている事が分かった。

AAXは11月15日(火曜日)顧客の引き出しを阻止し、一部の投資家が返金を求めたため、同社の資本ポジションは「深刻な圧力」にさらされていると述べた。これは、明らかにFTX崩壊によって多くの投資家が不安を感じている事の現れである。AAXは、公式FacebookおよびYouTubeチャンネルが突然アクセスできなくなり、問い合わせたユーザーによるコンタクトにも返信はないという。

現時点でAAXの公式サイトはまだオンラインとなっており、スポット取引データは表示されず、11月12日付でシステムのメンテナンス中であるというアナウンスがあったままの状態だ。現在、仮想通貨業界内では、FTX崩壊による連鎖倒産の可能性についての懸念が高まっている。

元幹部はAAXをすでに退社

AAXは、FTXまたはその関連会社に金銭的なエクスポージャーはないと主張しており、当初はシステム異常のためだけに引き出しを停止したと述べていた。

しかし、AAXの「ブランドはもはや存在せず、信頼は失われている」ため、調査および戦略の元責任者であるベン・ケースリン(Ben Caselin)氏は11月28日(月曜日)、AAXを辞任しており、Twitterで次のように述べている。

日本語訳:
皆さん、私がAAXを辞めたのは本当です。私はコミュニティのために戦いましたが、私たちが思いついたイニシアチブはどれも受け入れられませんでした。コミュニケーションのために私が残した役割はすべて空虚になりました。

投資家は、TelegramにてAAXに対する不満を表明しており、AAX幹部に対する法的措置を求める声も既に浮上している。2018年に設立されたAAXは、ロンドン証券取引所が提供するマッチング技術初の仮想通貨ユーザーとして、1年後に取引所を立ち上げている。

機関投資家向け仮想通貨市場データを提供するデータプロバイダーのCryptoCompareが分析したデータによると、2022年初めにスポット取引量の急増を記録し、7月には572億ドル(約7.9兆円)の取引が記録されている。

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