テスラ社がビットコイン投資による巨額利益を明かす
アメリカ大手電機自動車メーカーであるテスラ(Tesla)社は、2021年の第1四半期にビットコインを現金化し、1億100万ドル(約109億4,000万円)の利益を上げたことを明らかにした。
NEXTMONEYの特集記事「テスラ社、15億ドル相当のビットコイン保有判明でBTC最高値更新=保有額はマイクロストラテジー社に次ぐ」で報じているように、テスラは2021年2月に15億ドル相当のビットコイン保有を公表。これによってビットコイン価格の上昇を起こしている。同社のイーロン・マスク(Elon Musk)CEO(最高経営責任者)は、民間の航空宇宙メーカーSpaceXの創設者でもあることは広く知られているが、仮想通貨市場では、起業家としてより、最近では特に、熱烈なドージコイン(Dogecon/DOGE)の支持者としての印象が強い。そんなマスク氏が率いるのテスラ社は26日に、2021年の最初の3カ月間に、2億7200万ドル(約294億8,000万円)相当の仮想通貨資産を売却し、その売却から1億100万ドルの利益を得たと述べた。これは、当時の持ち株の約10%に相当する資金である。
テスラはまだバランスシート(貸借対照表)に13億3000万ドル(約1,441億円超)相当のデジタル資産を保有している事も併せて公表。他の1億7100万ドルがどのようになっているのかについては明言されていないため、明確ではないものの、ビットコインを米ドルに変換するには高額の手数料がかかる可能性がある。
この開示は、月曜日の午後のテスラの第1四半期決算報告の一部として行われたものである。同社は3月31日までの3カ月間で103億9000万ドル(約1兆1,260億円)の収益、4億3800万ドル(約474億5,000万円)の利益を上げている。
テスラの2月の開示以降、ビットコインは約60%急増。26日の投資家やアナリストとの電話会議で、ザカリー・カークホーン(Zachary Kirkhorn)CFO(最高財務責任者)は、同社は自動車販売からバランスシートにビットコインを追加し続ける計画だと語っている。
マスクはソーシャルメディアで暗号通貨を誇大宣伝することで知られており、5000万人以上のフォロワーに向けたツイートを発信することでビットコインに大きく貢献している。