BlockFiは市場の後退の中でスタッフの20%をレイオフへ

BlockFiが20%のレイオフを発表

仮想通貨貸付(レンディング)サービスを提供するBlockFiは、到来間近のクリプトウィンター(仮想通貨の冬)の中で収益性を達成するための手段として、運用コストの削減を検討し、スタッフの20%をレイオフする事を発表した。

一元化された仮想通貨取引きおよび貸付プラットフォームBlockFiは、業界を襲う下降トレンドの波に乗り、Geminis、CryptoComに加わり、スタッフの規模を大幅に削減。共同創設者のザック・プリンス(Zac Prince)氏とフロリ・マルケス(Flori Marquez)氏が共同執筆した同社公式ブログ「A Message from our Founders(創業者メッセージ)」によると、850人以上の従業員のうち、約20%が解雇される予定とのこと。

クリプトウィンターに向けて頑張る

ブログには、大量レイオフの主原因として「世界中のマクロ経済状況の劇的な変化」が挙げられている。

最新の雇用削減計画は、「拡大する世界的な不況」に備えて費用を削減することを目的としているため、会社のすべてのチームに影響を与えるとみられる。2020年末以降、同社スタッフは150人から現在の850人以上に急増。しかし、2022年第1四半期以降の市況の劇的な変化により、BlockFiは拡張を停止させ、戦略を再調整する必要に迫られた。同社は収益性を優先し、マーケティング費用と役員報酬の削減、人員増加の鈍化、重要でないベンダー排除など、4項目にわたる主営業費用を削減すると述べている。

スタッフが大幅に削減されたにもかかわらず、同社は65万を超えるグローバルクライアントのサービスに影響を与えないと述べており、この点に注目が集まっている。BlockFiは先週、わずか10億ドル(約1,350億円)の評価でダウンラウンドを終えており、2021年の推定評価額の50億ドル(約6,752億円)を大幅に下回っている。

仮想通貨取引所に到来したレイオフの嵐

Crypto.Comの(Kris Marszalek)CEO(最高経営責任者)は、Twitterので、NEXTMONEYの2022年6月14日付特集記事「Crypto.comは市場の低迷を理由に企業スタッフの5%を解雇」で報じているように、市場の売り切りが拡大するなか、5%または約260人の従業員を解雇する予定であると述べている。

日本語訳:
これは、企業の労働力の約260または5%を目標に削減することにより、長期にわたって継続的かつ持続可能な成長を確保するための困難で必要な決定を行うことを意味します。

さかのぼる事約10日前にあたる6月2日(木曜日)、タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏が率いるGeminiも、「ジェミニは、仮想通貨の冬を乗り切るために雇用を10%削減すると発表」で報じたように、10%のレイオフを発表。同社は現在、縮小段階にあることを認め、レイオフの主要因として「マクロ経済の混乱」を挙げている。ほかにも、Coinbaseについては、「Coinbaseは採用を凍結し、受け入れた求人の取り消しへ」で報じたように、レイオフではなく、一部求人取り下げ、ほぼ同時に雇用凍結を無期限に延長を発表している。

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