米・インテルが新ビットコインマイニングチップを発表

IntelがブロックスケールASICを発表

米国に本拠を構える半導体大手のIntel(インテル)は、新しい仮想通貨マイニングチップ「Blockscale」のリリースを4月4日(月曜日)に発表したことが分かった。

公式発表によるとIntelは、2022年中に「Blockscale」と名付けられた新ブランドの特定用途向け集積回路(ASIC=通称:マイニングチップ)の製品ラインを展開する予定とのこと。チップのラインは、SHA-256アルゴリズムに基づき、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やその他の仮想通貨をマイニングするように設計されているものである。

この製品は、2022年第3四半期から、NEXTMONEYの特集記事「HIVE Blockchainが米国でIntelの新しいマイニングチップ契約を締結」で報じたように、Hiveをはじめ、ArgoGRIIDなどのブロックチェーンマイニング会社に出荷される。また、高い関心が寄せられているのが、ジャック・ドーシー(JackDorsey)氏が率いる Block Inc.(旧社名:Square)も真マイニングチップの受取人としてリストされている点である。

Intelの代表であるバラジ・カニギフェラ(Balaji Kanigiferla)は、マイニング業界は成長産業であり、ブロックチェーンを取り巻く勢いは高まり続けていると述べており、実際にビットコインのマイニングハッシュレートは、2022年2月に史上最高となる2億4,800万テラハッシュ/秒(TH / s)に達している。同氏は、Intelのチップについて、高ハッシュレートと効率的なエネルギー消費間の「最適なバランス」を提供することを目的としており、これらのデバイスは、毎秒580ギガハッシュのハッシュレートを達成し、テラハッシュあたり26ジュールというわずかな電力しか使用しないことが特徴であると述べている。

より多くの企業が鉱業に関与している

Intelはしばらくの間ASICの新製品開発に取り組んでおり、2018年にこの技術に関連する特許を最初に出願しているほか、2022年の会議で「Bonanza Mine(ボナンザ鉱山)」と呼ばれる一連のチップについてもISSCC会議の中で話し合っている。

2013年から活動している中国拠点のBitmainは、仮想通貨の誕生以来、マイニングチップ業界を支配しており、2018年の見積もりによると、同社はすべての採掘設備の75%を担っていた。

CanaanBitfuryのような他企業も、マイニングチップ業界でその存在の初期に注目を集めてきた企業だ。しかし、主流企業は現在、マイニングチップの製造に急速に移行しており、Intelの競合他社であるNvidiaは、2021年初頭に製品ラインをゲーム用GPUと仮想通貨マイニングチップに分割。IntelはNvidiaとは異なり、GPUのハッシュレートを制限しないと述べ、2021年末にその動きに対応している。

さらに、韓国のテクノロジー企業であるSamsungは、2018年に個人顧客向けのASICを製造していることを認めたものの、現時点でも詳細についてはほとんど提供されておらず、不透明なままである。

HIVE Blockchainが米国でIntelの新しいマイニングチップ契約を締結

2022.03.08

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