イーロン・マスクがTwitter者の筆頭株主に
大手電気自動車メーカーTesla(テスラ)のイーロン・マスク(Elon Musk)CEO(最高経営責任者)は、ソーシャルメディア大手Twitterの株式を9.2%取得し、筆頭株主となったことが大手メディアの報道によって明らかになった。
この取引はTwitterからのSEC(Securities and Exchange CommissioN=米国証券取引委員会)への提出書類で明らかにされ、マスク氏は約7,300万株を購入したことが報告されている。Twitter社の最終株価に基づくと、マスク氏の持ち株はおよそ29億ドル(約3,554億円)と評価されているとのこと。これにより、現在筆頭株主としてランクされている世界最大規模の資産運用会社Vanguard Groupの全株式8.4%を超える保有率となり、マスク氏が筆頭株主となった。
イーロン・マスク氏はTwitter公式通貨にDOGE採用か
マスク氏は最近、8,000万人のTwitterフォロワーに、Twitterが言論の自由を支持していると思うかどうか投票したところ、70%がNoと答えた結果が公表されている。
Free speech is essential to a functioning democracy.
Do you believe Twitter rigorously adheres to this principle?
— Elon Musk (@elonmusk) March 25, 2022
これを受けて、マスク氏は自身のお気に入りの仮想通貨であるドージコイン(Dogecoin/DOGE)を燃料とする、新しいソーシャルメディア・ウェブサイトの立ち上げを提案。同氏の発表を受けて、Twitterの株価は約25%も急騰しているほか、DOGE価格に関しても、このニュースが流れてから8%以上の急騰をみせており、24時間出来高は20億3,987万8,355ドル(約2,500億円)と200%以上の急騰となっている。
同氏がTwitterの筆頭株主となったことで、DOGEをTwitterの公式仮想通貨として採用しようとしているのではないかとの憶測も立っている。実際、Twitterの月間ユーザー数は4億3,600万人であり、全世界のトラフィックに基づくソーシャルネットワーキングサイトの15位にランクされており、ドージコインへの影響は凄まじいものになると予想されている。
2021年12月に掲載されたTIMEの特集記事のインタビューの中でマスク氏は、ドージコインがビットコイン(Bitcoin/BTC)に比べて優れたデジタル決済の形態であると述べている。マスク氏はもともとPayPalの共同創業者であり、デジタル決済についての知識を豊富に持ち合わせているため、ドージコインを中心としたウォレットや、本格的な決済プラットフォームの構築は十分に考えられる。
一方でマスク氏は、自身のツイートをめぐって、SECとたびたび激論を交わしており、ツイートの一部を事前に承認するよう求める2018年の命令を、言論の自由の権利に侵害すると主張している。