バイナンス、10回目ローンチパッド(IEO)の開催発表
仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は、10回目のBinance Launchpad(ローンチパッド / IEO)の開催を発表した。資金調達するプロジェクトは、分散型アプリケーション(dapp)のオペレーティングシステムを開発するスタートアップCartesi(CTSI)である。
発表によると、CTSIトークンの販売は、ユーザーのバイナンスコイン(BNB)の保有数に基づく宝くじ形式で行われ、4月14日からのBNBの残高が記録され、4月22日にチケットが配布される。Cartesiは、総供給量の10%に相当する1億CTSIを販売することにより、売上高150万ドルを調達し、プロジェクトに1,500万ドルの時価総額を寄与することができる狙いのようだ。
Cartesiは、開発者がdappsをLinuxで実行するようにコーディングできるようにすることを目的としたプロジェクトであり、これにより、チェーン全体にdappsをデプロイする全体的なコストと複雑さが軽減され流ことを目的としている。既にこのプロジェクトは、アプリ開発が完了しており、Cartesiによって開始された最初のdappであるCreeptsは、スマートコントラクトを利用したタワーディフェンスゲームだ。Cartesiの共同創設者兼CEOのErick de Moura氏は、ブロックチェーンアプリケーションについて次のように述べた。
「私たちはブロックチェーンアプリケーションの現実と、従来のモバイルおよびデスクトップアプリの現実の間のギャップを埋めるため、DAppsのインフラストラクチャの設計と確立に取り組んできました。Cartesiはソフトウェア業界で30年以上にわたって進化してきた成熟したツールを、ソフトウェア開発者やブロックチェーンにアプリケーションを使用する開発者の手にもたらすことで、DAppははるかに強力で表現力のあるものになるだけでなく、ブロックチェーン全体の採用もCartesiとシームレスになります。」
一方、バイナンスCEOのChangpeng “CZ” Zhao氏は、「ブロックチェーン業界のスケーラビリティの問題を解決するというビジョンを提示するインフラストラクチャプロジェクトであるCartesiを歓迎します。分散型アプリケーションを簡単かつ効率的に展開する機会は、仮想通貨業界への新しい開発者の流入への道を開くと同時に、最も広範囲な領域のユーザーにブロックチェーンの利点を示すことができます。」とCartesiを歓迎するコメントを述べている。