マイニング大手カナン社、2019年に1億4,860万ドルの純損失を報告
世界最大の仮想通貨マイニングハードウェアメーカーの1つであるCanaan Creative(カナン)は、収益が前年の半分以下に落ち込んだため、2019年の大幅な損失を報告した。中国の杭州に拠点を置くカナン社は、米国証券取引委員会(SEC)への提出の最終四半期の数値を算出し、2019年の純損失として1億4,800万ドルを報告したとのこと。
カナン社は、主要な証券取引所に正式に上場されている数少ない仮想通貨マイニングハードウェア企業の1つであり、年間の収益はわずか2億400万ドルにも関わらず、第4四半期の損失だけで1億1500万ドルを占めている。同社が1年間に販売したコンピューティングパワーが、720万TH / sから1050万TH / sに47.1%増加したにもかかわらず、この損失計上はビジネスのコアセグメントを通じて収益性の低下を示していることになるだろう。
また2019年11月にナスダック取引所に上場し、 アンダーライターのCredit Suisseが上場を中止した影響もあり、2020年2月までに株価は80%の上昇を記録して、1日最高値に達した。しかし、その後まもなくドロップオフは、公募中に投資家を誤解させるという非難を受けて、会社のIPOをめぐって提起された訴訟によって株価は悪化し、それ以来数週間にわたって史上最低値での値動きが続いている。
ビットコインが5月に半減期を予定しているため、セクターは早急に修正する必要があったが、この損失はブロックリワードマイナーとそれらを提供する企業にとって大きな困難になるだろう。というのも、半減期にはマイニング難易度の上昇に伴い、マイニング報酬の減少に対する補助金が半分に削減される予定であり、マイニングハードウェアに対する世界的な需要の低下が予想されるため、カナンのような企業に最も深刻な影響を与えると予想されている。