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ベトナムの人気ユーチューブチャンネルが乗っ取り被害
チャンネル登録者数1,300万人のベトナムで大人気YouTubeチャンネル「FapTV」がハッキング被害に遭遇し、チャンネル名が「Tesla US」へ変更されていたことが分かった。
5月28日(土曜日)、多くのFapTVファンは、チャネルの名前が「FapTV」から「Tesla US」へ変更され、熱烈な仮想通貨支持者として知られるイーロン・マスク(Elon Musk)氏のライブビデオが再生されていることを発見。このライブストリームは、一度に12,000回を超える視聴回数を記録していたという。乗っ取られたFapTVで放映されていたビデオの視聴者は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)をプレゼントするサイトへアクセスするように勧められたという。
このウェブサイトには、大手電気自動車メーカーであるTeslaの公式サイトに似た紛らわしいドメインがつけられており、訪問者に対して仮想通貨を特定アドレスに転送し、転送された金額の2倍を受け取る機会を提供すると謳っていたとのことだ。
一般的な仮想通貨詐欺
今回人気YouTubeが乗っ取られた件については、YouTubeで表面化した一般的な仮想通貨詐欺と言える。
再生されるライブストリームビデオは、通常、デジタル通貨提供に関する魅力的なタイトルの古いモデルを再投稿したものだ。YouTubeで同様のタイトルを検索すると、ポップアップ結果から、同日朝に多くの有名な国際チャンネルにも同じ動画が表示されていたという。FapTV側は、チャンネルがハッカーに乗っ取られたと述べており、次のように語っている。
ハッカーが望む通りの状態を生み出すことを避けるため、チャンネルのライブストリームビデオのリンクやその他の奇妙なリンクをクリックしないようにユーザーにアドバイスします。仮想通貨市場は自由奔放になっているため、ハッカーは引き続きあなたのチャンネルを悪用し、疑わしい詐欺を展開します。繰り返しになりますが、注意して、奇妙なリンクをクリックしないようにしてください。
なお、FapTVをサポートしているマルチチャネルネットワーク(MCN)であるMetubの代表であるフィ・パーム(Huy Pham)氏は、チャネル所有者とすぐに調整してGoogleに連絡し、ハッキングに対処。約1時間後にはインシデントが検出され、処理されたほか、チャネルは正当な所有者に返還されたと述べている。