詐欺プラストークン、仮想通貨の暴落に関係か
ここ最近のビットコインの急落の理由として、一部のトレーダーはプラストークンPonziスキーム関係していると主張している。この疑いにはプラストークンに関するレポートが関係しているようだ。ビットコインの暴落は月曜日の18時28分UTCに始まり、Coinbaseのデータによるとビットコインはわずか7分で4%下落し、7,085ドルから6,800ドルまで価格を落としている。
最近のビットコイン価格の安値は、仮想通貨市場が伸び悩んでいた2018年11月25日以来の安値になるとのこと。この暴落に関して考えられる理由が浮上しており、暴落の4時間半前に発表されたChainalysisの新しいレポートによると、プラストークンのウォレットに動きがあったという。
というのもChainalysisはプラストークンのウォレットに流れた資金のうち約80万ETHと4万5000BTCが資金洗浄の目的でウォレットに移されたのち現金に替えられたようだ。
プラストークンとは最低500ドル(約5万3000円)で参加することができ、参加者は他者を勧誘することでお金を受け取れる仕組みで、サイファートレースは典型的なピラミッドスキームだと警告している。この仮想通貨史上最大の出資金詐欺と言われるプラストークンでは、最大29億ドル(約3000億円)という過去最大の損失が出たと言われている。
プラストークンの関係者数人についてはすでに逮捕されているものの、多くの資金はピラミッドスキームという特徴から多くの投資家に分散してしまっているとのことだ。Chainalysisはプラストークンの関連のアカウントからの清算がビットコインの価格を引き下げたとは断言していないが、これらのキャッシュアウトはビットコインの価格のボラティリティの増加を引き起こし、ビットコインの価格低下に関係している可能性を示唆している。