仮想通貨取引所ErisX、仮想通貨先物取引を開始
ウォール街の大手金融機関が投資する機関投資家向け仮想通貨取引所ErisXは、仮想通貨の先物サービスを、米国時間の17日から開始することを発表した。
この発表はSNS等で発表されたものではなく、メンバー企業やクライアント宛に通知する形で公表されている。今回の発表では、具体的な先物銘柄や詳細について明記はしていない。
ErisXは2018年10月から仮想通貨業界に参入し、仮想通貨のスポット及び先物取引において、ウォール・ストリートレベルの取引体験を約束すると豪語していた。しかし、2019年下半期の動きは非常に静かで、数ヶ月に渡り公式のコメントを避けていた。
Castle IslandやDragonfly Capitalから出資を受けている同社は、シリーズBで2,200億円以上の資金をクローズさせ、4月にスポット取引市場をオープンさせた。
2019年7月には、現物建のBTC先物取引ライセンスを商品先物委員会によって承認されており、ErisXが既に保有する指定契約市場取引のライセンスと合わせて仮想通貨先物契約のクリアリングを確かなものにしている。これにより、仮想通貨の先物商品を、第三者企業に頼ることなく、直接サービスを提供できるようになった。
現在はBTC・EHT・LTC・BCHの4銘柄を機関投資家向けに現物でOTC取引を行なっている。
BakktはBTCのオプション・現金決済先物を開始
ニューヨーク証券取引所の親会社、ICEが設立したBakktは日本時間9日にBTCのオプション取引・現金決済先物を開始したことを正式に発表した。
これによりBakktは、アメリカの商品先物取引委員会(CFTC)の規制を受ける初の現物決済に準拠するBTCオプション取引になる。
これに続き競合他社も続々とオプション取引を開始することを発表しており、2020年以降Bakkt、Erisxなど更に動きが活発してくることが想定される。