バイナンス・リサーチ:BTC/USDTペアは10月、231%の成長を記録
世界最大の取引量を誇る仮想通貨取引所バイナンスの研究部門であるBinance Research(バイナンス・リサーチ)は、2019年10月の仮想通貨パフォーマンスについて報告した。今回のリサーチ内容は、以下の要点がピックアップされた。
- イーサリアムの大型イベント「DevCon」
- Telegramの仮想通貨「Telegram Open Network」
- MakerDAOの成功
- BTC価格の突然の急上昇
まずはじめに、日本の大阪で開催されたイーサリアム主催の大型イベント「DevCon」について。バイナンスリサーチはイーサリアムのアップデートについて、「新しいチェーンに完全に移行すると、さらに3〜4年続く重大な問題が発生する可能性がある」と分析した。実際にイーサリアムについては、多くの問題と課題を抱えており、アップデートごとに大きな問題が発生している。
しかしこの指摘と同時に、「ネットワークの混雑が残っているため、Eth 2.0のリリースが非常に期待されています。」とコメント。さらには現時点のイーサリアムネットワーク使用率が、平均94%から平均70%に低下。この数値は、下落しているものの、かなり高い数値であることを指摘した。
そして、バイナンスリサーチが最も注目したのは、10月末がビットコイン(BTC)価格の突然の急上昇である。2019年10月25日、BTC / USDT取引においては15時間で30%以上の価格上昇を記録し、一時最高値の10,370ドルに達し、約9,200ドルで10月を締め括った。
「10月25日に、BTC / USDTスポット価格は15時間で30%以上上昇し、一時的に最高の10,370ドルに達し、約9,200ドルで月を閉じました。」
一方、Binance Futures(先物取引)は10月上旬から勢いを増しており、そのボリュームは大幅に増加したことを報告した。実際にバイナンスのビットコイン先物が10月15日、1日の取引量が7億ドルを超えたことが報じられており、飛ぶ鳥を落とす勢いである。
バイナンス先物はこれからも成長し続ける
また、バイナンスのBTC / USDT契約数のピークは20億ドルを超え(10月26日)、今月末には10億ドル目前まで上昇している。報告書でも「BTC / USDTのスポットボリューム(Binance.com)に比べて、10月のボリュームは大幅に増加しました。10月3日以降、スポットボリュームよりも一貫して高くなっています。」とコメント。非常に大きな期待が集まっていることがうかがえる。
上記のチャートでは、10月中のBTC / USDTに対する建玉の増加を示してており、「231%」の増加を記録。大規模な投資家やクライアントが多く参加していると説明し、バイナンスは現在の大規模で大きなボリューム傾向が短期から中期的に継続する予想している。
実際に9月13日にバイナンス先物がローンチされてから、驚異的なスピードで取引量を上げてきており、10月8日時点ではMitMEX、Huobi、BitFlyerに次いで4位の位置まで追い上げ、10月14日にはビットコイン先物市場の8.63%のマーケットシェアを獲得するほどに成長しているのだ。
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