Diemの開発者チームがAptos(アプトス)として再起動へ

プロトコルを再開する元Diemの元開発者たち

当初はFacebook社による仮想通貨プロジェクトとして誕生したLibraとDiemが成功せずに頓挫した状態であったが、元開発者の数人により、プロジェクトAptos(アプトス)として再起動する事が新たに判明した。

Metaの以前のDiemプロジェクトの背後にいる開発者らは、他のweb3ソリューションをサポートする別個プロトコルとしてブロックチェーンネットワークを立ち上げる計画を明らかにするとともにプロジェクト名をAptosへ変更する事も併せて発表された。現在は廃止されているDiemブロックチェーンプロジェクトの一部のメンバーがチームを組み、2022年2月24日(木曜日)、ブログを介してネットワークの開発と展開を進める計画を発表された。

新たに発足されたAptos Labsは、Diemの元の作成者、研究者、設計者、ビルダーを含む専門家が集結しており、世界で最も安全で本番環境に対応したレイヤー1ブロックチェーンプロトコルの提供に焦点を当てた、独立したプロジェクトの作成に向けられている。また、同チームは、Libraのホワイトペーパーの元の論文を活用して、刷新された分散型ネットワークを構築したと述べている。

Novi開発陣が引き続きAptos を開発

Aptosはエイブリー・チン(Avery Ching)氏とモー・シェイク(Mo Shaikh)氏によって率いられており、どちらも以前はMetaのNoviデジタルウォレットの構築に携わっていた人物である。

チン氏は、Diemブロックチェーンに展開されたBFT(ビザンチンフォールトトレランス)コンセンサスプロトコルの共同作成者とも見なされている人物で、BFTは複数コンポーネントが故障した場合でも、複雑なコンピューターシステムが機能し続けることを保証するというものである。プロジェクトの再開の動機について、シェイク氏は、Facebookの最初のアイデアは、何十億ものユーザーがアクセスできる、安全かつスケーラブルで信頼できる中立的なソリューションを提供することであると強調。規制当局からの圧力により、最終的にMeta(旧:Facebook)はプロジェクトを閉鎖したが、同氏はDiemのビジョンは終わっていないと述べており、ブログの中で次のように語っている。

私たちは何年もの間、世界で最も優秀なエンジニアの何人かと一緒にこれらの問題について考える贅沢を持ってきました。Meta(以前のFacebook)を離れて以来、私たちはアイデアを実行に移し、官僚的な官僚的な形式主義を捨て、それらを実現するまったく新しいネットワークをゼロから構築することができました。

Aptosは、業界の利害関係者からの多数の仮想通貨による投資とともに、大手ベンチャーキャピタル会社a16z(Andreessen Horowitz:アンドリーセン・ホロウィッツ)から2億ドル(約230億円)の資金を確保することを計画していると伝えられている。

規制圧力がLibraの売り切りを強制

Libraはもともとモーガン・ベラー(Morgan Beller)氏、デビッド・マーカス(David Marcus)氏、ケビン・ウェイル(Kevin Weil)氏によってグローバルな支払い方法として作成されたことで知られている。

デジタル資産プロジェクトもFacebookに支えられ、PayPaleBayVisaMasterCardなどの主要金融サービスプロバイダーからのサポートを獲得している。

しかし、米国およびヨーロッパ全体の規制当局は、マネーロンダリング防止システム回避の可能性があることへの懸念を表明し、最終的に2020年12月に「Diem」としてブランド名を変更。しかし、それでも金融監視機関による高まり続ける圧力を抑えるにはほとんど効果がなく、Facebookは現在社名をMetaに変更し、Diemプロジェクトから資産を売却し、投資家に資本を還元する決定を発表した。

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