エミネムが「退屈な類人猿」NFTを購入:コピー版退屈な類人猿NFTが著作権侵害の論争を引き起こす

エミネムが「退屈な類人猿」NFTを購入

BAYC(Bored Ape Yacht Club=退屈な類人猿)コレクションのNFT(非代替性トークン)は、他の人気コレクション最低料金が下がっていく一方で、最低料金が35%上昇した事がわかった。

BAYCの最低料金が35%も上昇した背景には、米・ノースカロライナ州出身のNBAゴールデンステート・ウォリアーズに所属するプロバスケットボール選手のステフィン・カリー(Steph Curry)氏など、スーパーセレブがツイッタープロフィール写真のために退屈な類人猿を購入した事が大きく関係しているとみられる。また、ヒップホップのカリスマでありメガスターのEminem(※以下、エミネムと表記)氏が購入した事で、より一層注目される結果となった。

エミネムによるNFT購入の事実により、コミュニティは同氏の事を「EminApe」と呼んでおり、製作者であるTwitterユーザー@GeeGazza氏は、エミネムに対し、次のように感謝の意を述べた。

日本語訳:
私はシミュレーションに住んでいます。エミネム、私の類人猿を買ってクラブに参加してくれてありがとう。次のシングルで歌詞を書かせてください。

著作権の侵害論争を引き起こす

一方で、BAYCのNFTグッズを取り巻く誇大宣伝の真っ只中、元のBAYCNFTのほぼ同一またはミラーリング(コピー)された2つのNFTプロジェクトが登場していたことが発覚した。

NFTマーケットプレイスOpenseaは、著作権侵害に対する規則を破ったとして、対象となるNFTプロジェクトをマーケットから削除。NFTファンの間で、PHAYCとPAYC(Phunky Ape Yacht Club)と呼ばれる2件のコピーキャットNFTプロジェクトについて論争が巻き起こっている。同2プロジェクトは、わずかに変更かミラーリング(コピー)されたBAYCNFTのコピーキャットバージョンが導入されていた。

偽BAYCは右ではなく、本家とは逆で左を向いているものの、本物とまったく同じアバターを共有。PAYCプロジェクトがコンセプトを明らかにした際、人気CryptopunksNFTコレクションと同様形式のコピーキャットバージョンであるCryptophunksに敬意を表し、昔々、CryptophunksはDMCAの専制政治と戦っていたと、PAYC作成者は述べている。なお、もう1つのプロジェクトであるPHAYCは、12月30日にコインデスクの著者であるトレイシー・ワン(Tracy Wang)氏によってカバーされている。

PAYCとPHAYCについてはどちらも、人気BAYCNFTの真のコピーキャットであるプロジェクトについてツイッター上で論争となっている。

日本語訳:
PAYC:私たちの後に発射されたコピーキャットPHAYCがあるとちょうど知らされました。他の誰か、冒涜について聞いていますか?

thesailingape:私はあなた自身の独立した市場を持つあなたの最初の人が勝つと思います。勝利者は歴史の本を書いて頑張ってください

2021年にCryptopunksとBAYCNFTの大需要に続き、多くのコピーキャッが発表されたが、どれもオリジナルのほぼ同一ミラーコピーではない。なお、BAYCの作成者であるYugaLabsは、BAYCアートワークの著作権を所有しているため、アーティスト側は法的措置を取り、DMCAの申し立てができる。

ABOUTこの記事をかいた人

NEXT MONEY運営です。 「話題性・独自性・健全性」をモットーに情報発信しています。 読者の皆様が本当に望んでいる情報を 日々リサーチし「痒いところに手が届く」 そんなメディアを目指しています。