Crypto.com、米スーパーボウルの広告枠を獲得=報道

Crypto.com、米スーパーボウルの広告枠を獲得=報道

シンガポールに拠点を構え、仮想通貨取引所を運営するCrypto.com(クリプトドットコム)は22日、米国で最も高い人気を誇るスポーツイベントの一つである「スーパーボウル2022」の広告枠を獲得したことが判明した。BloombergWall Street Journalが報じた。これにより2022年2月にスーパーボウルでCM放映がされるようだ。

報道によると、Crypto.comは米国におけるマーケティング活動を活発化することを目的としているという。スーパボウルは、米国で最も注目される米NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の王座決定戦で、広告を購入した場合、2ヶ月以内に全米におけるテレビ放映にて広告を打ち出す特権的な権利を獲得することができる。ちなみに、2021年のスーパーボウルの視聴率は9,640万人であったがこの数値は過去14年間で最も低い視聴率であり、この年の広告金額も550万ドルと、2022年度の広告金額650万ドルよりも低い金額で設定されていた。

仮想通貨取引所のマーケティングが過熱

ここ数ヶ月でCrypto.comは、知名度の認知に対して多額のマーケティング費用を支払っている。先月17日には、米バスケットボールのロサンゼルスレイカーズとロサンゼルスクリッパーズが使用するホームスタジアムの命名権を獲得したことを発表。命名権は獲得してからCrypto.comが発行する独自通貨「CRO」は1週間で90%以上も価格が上昇している。さらに今月21日には、全米女子サッカーリーグのエンジェル・シティFC(ACFC)の創設パートナーとしてスポンサーとなることを発表しており、マーケティング活動を活発化させている。

Crypto.comコインがLAレイカーズの命名権取得以降91%の急上昇

2021.11.23

米国における仮想通貨に関連した広告活動はCrypto.comだけでない。世界最大級の仮想通貨取引所の一つでもあるFTXは今年6月、米プロ野球リーグ「MLB」と長期のパートナーシップを締結し、米国部門である「FTX.US」のロゴが、審判服などに貼り付けられている。今年7月に開催されたオールスターゲームでは、球場の至る所にFTX.USのロゴが掲載されており、先月16日には、米大リーグ・エンジェルスの大谷翔平選手がFTXのアンバサダーに就任するなど、認知度の向上のための取り組みを行なっている。