Uniswap V3、Polygon(MATIC)で正式ローンチ

Uniswap V3、Polygon(MATIC)で正式ローンチ

人気の分散型取引所であるUniswap(ユニスワップ)は23日、全てのUniswap v3がPolygon(MATIC)ブロックチェーンで正式に稼働開始したことを発表した。これにより、主力のETHアプリケーションとしてのUniswapは元のビジョンに戻り、再び低料金ですべての人にオープンアクセスを提供することが可能になるという。

またUniswapは今後、Polygon上で流動性マイニングをローンチする計画があるとのことだが、報酬はUNIトークンではなく、Polygonチェーンのネイティブトークン「MATIC」となるようだ。この流動性マイニングとは、トークンの流動性提供の対価として利息のほかに、ガバナンスへの参加権を表現するガバナンストークンが配布される仕組みとして知られている。

成長を続けるUniswap(ユニスワップ)

Uniswapは取引量で最大のDEXとして、既にレイヤー2プロトコルであるArbitrumとOptimismにて稼働しており、Defi Llamaのデータによると、Arbitrumでは約6,219万ドルの価値がロックされ、Optimismバージョンでは約3,694万ドル相当のトークンがロックされている。また、UniswapのEthereumメインネットバージョンでは、87億5000万ドルのトークンがロックされている。

Polygonの共同創設者であるMihailoBjelic氏はTelegramチャットで、「Uniswapがポリゴン上に展開されるのは正しいタイミングであり、ユーザーベースの拡大、ユーザーの取引費用の節約、ユーザーの活動、高い収益、市場の獲得、本来のDeFiビジョンへの回帰など多くの利益をもたらすことができるでしょう。」と述べている。

一方で、ブロックチェーンデータ会社Chainalysisのレポートによると、DeFiは依然として経験豊富な仮想通貨トレーダーと投資家に支配されており、その理由としてEthereumブロックチェーンの高額な取引手数料が原因だとされている。実際、今回のPolygonのようなEthereum上のスケーリングプロジェクトは、Ethereumのスケーラビリティの影響を大いに受けていると言えるだろう。