金融管理局長官が香港は仮想通貨規制が厳しくなると発言

仮想通貨ハブ香港は「ライトタッチ」規制を採用するつもりはない

HKMA(香港金融管理局)エディ・ユエ(Eddie Yue)長官は5月9日(火曜日)のインタビューの中で、仮想通貨規制が厳しくなると発言したことが分かった。

香港の中央銀行機関は、デジタル資産ビジネスのホットスポットとしての地位を確立しようとする香港の試みに誘引された仮想通貨企業は、非常に緩い規制の下では運営されないと明言。香港をデジタル資産のハブにする計画に魅力を感じる企業は厳しい規制を期待すべきだと同長官は指摘している。HKMAは、仮想通貨を扱うサービスプロバイダー向けの新たなライセンス規則と、仮想通貨企業と取引する銀行向けのガイドラインを準備しており、次のように語っている。

私たち(香港)の規制は厳しくなるでしょう。彼らにここでエコシステムを構築させます、そしてそれは実際に多くの興奮をもたらします。しかし、それは軽い規制を意味するものではありません。

ブルームバーグは同長官の発言を引用した報道の中で、6月1日に香港が仮想資産サービスプロバイダー向けの新たなライセンス制度を開始すると報じており、この計画では、個人投資家がビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)などの主要仮想通貨を取得して取引できるようにすることも予定されている。

香港金融管理局長官の主張

香港政府を中心とした仮想通貨フレンドリーな動きは、新型コロナウイルスのパンデミックと同地域の政情不安に対応して課された制限を受け、香港の主要金融センターとしての資格を回復するための中国特別行政区当局の取り組みの一環である。

本土では依然として厳しく制限されている仮想通貨関連活動に関連した中国の公式政策に変更はないものの、デジタル資産の主要ハブになろうとする香港の推進には中国政府の支援があるという兆候も。2023年3月下旬の報告書では、中国の国有銀行が市内の仮想通貨企業にサービスを提供する準備ができていることが明らかになった。同長官は、ブルームバーグ・ウェルス・アジア・サミットで、同分野の顧客に銀行サービスを提供するためのさらなるガイダンスを策定中であると述べている。

2022年の市場暴落とFTXなど大手の破綻を受けて、業界に対する規制は世界中で強化されている。例えば…、米国は強制執行や訴訟によって企業を取り締まっているが、香港は逆の方向に進んでいるようにも見える。これらの状況について同長官は、ここ数年、都市の仮想通貨のガードレールは非常に厳しかったとコメント。現在は、合理的かつ持続可能なレベルまで引き下げられているが、市内でのいかなるFTXタイプのイベントの再発も許されないと強調している。新たな仮想通貨ルールを導入する香港の立法枠組みは、透明性と明確性をもたらすと同長官はインタビューの中で主張している。