BitMEX、独自トークン「BMEX」を発表
仮想通貨取引所BitMEXは、2022年にBMEXトークンをアカウント所有者にエアドロップ で配布する計画を発表した。発表によると、独自トークンは2022年2月1日までにBitMEX(BitMEX.com)のウォレットにBMEXを配布する予定となっている。
We’re thrilled to announce the minting of our token, BMEX 🔥
The Token for True Believers!
Learn how to be eligible for our #BMEX #airdrop here: https://t.co/obpUxHySmJ pic.twitter.com/9naBGT08wM
— BitMEX (@BitMEX) December 21, 2021
独自通貨BMEXは、仮想通貨取引所バイナンスのBNBやFTXのFTTなど、他の独自トークンと同じような性質を持つとされており、BitMEXでの取引量と取引所で発生した手数料に基づいてBMEXを獲得することができるようだ。また、BMEXは最大5年間で4億5,000万BMEXの権利が確定すると予想され、取引所のユーザーへ多くのメリットをもたらすと説明されている。BitMEXは公式の声明で、次のように述べている。
BMEXの大部分は、ユーザーに報酬を与え、BitMEXエコシステムを成長させるために費やされます。 20%の割り当てはBitMEXの従業員のために用意されており、さらに25%はトークンとエコシステムへの長期的な取り組みのために確保されています。
BitMEX以外の取引所は独自通貨を発行済み
BitMEXは、2014年にBitcoinMercantileExchangeから派生した仮想通貨取引所として、ビットコイン先物に関連するサービスを提供し、トレーダーがレバレッジを使用してビットコインなどの仮想通貨を取引することができる取引所として知られていた。しかし、バイナンスやHuobi、FTXなどの競合他社が、独自トークンによる取引手数料の割引などを行うにつれ、市場でのシェアを失っていたのが現状だ。
仮想通貨取引所の独自通貨については、バイナンスが発行するBNBが時価総額ランキングではトップで、ビットコインとイーサリアムに次ぐ世界第3位の時価総額銘柄としてランクインしている。実際、分析ツールGlassnodeによると、過去24時間のBitMEXでのビットコイン先物取引量が10億ドルほどであったのに対して、2017年に設立されたバイナンスは、同様の製品の取引量が230億ドルを超えている。
一方でBitMEXは、過去数年間、規制違反で話題となり、2020年に共同創設者は、未登録の販売やその他の違反を助長したとして、米国の規制当局から起訴されている。これにより2021年8月にBitMEXは、取引所に対する民事訴訟に関して和解金として、規制当局に1億ドルの罰金を支払っている。