Coinbaseは無料のサブスクリプションモデルをテストへ

Coinbase が無料サブスクリプションベースサービスのテストへ

大手仮想通貨取引所であるCoinbaseは、無料のサブスクリプションベースのサービスをテストしていることが明らかになった。

新しい定額制サービスはCoinbaseOneと呼ばれ、初めは限られた数の取引所ユーザーに提供される予定で、ユーザーは仮想通貨取引にかかる手数料が無料になるなどのサービスを受けることができる計画だ。また、スプレッド料金(売買の価格差)もサービスに適用されるほか、休日や週末を含む毎日、優先的に電話サポートを提供する予定だ。さらに、ユーザーアカウントがハッキングされた場合、各ユーザーが最大100万ドル(約1億1,400万円)までの払い戻しを受ける資格を得ることも考慮されている。

これらの機能は、NEXTMONEYの特集記事「Coinbaseのカスタマーサービスに対する批判は盗難の報告を受けて拡大」や「Coinbaseのサポートが一時停止に陥っていたことがSNSで報告される」で報じているように、Coinbaseが取引所への攻撃に続いて顧客サービスが不十分であるとの批判から導入されたと考えられている。ただし、Coinbase側は新サービスの公式発表や、サービスの開始時期、料金など詳しい詳細については一切明らかにしていない。

期待されるCoinbase によるオプション

Coinbaseによる新サービスは、価格の違いやさまざまな引き出し制限のために必ずしも全体的に安いとは限らないものの、Coinbaseや他の仮想通貨取引所に競合するオプションの提供を促す可能性があると期待されている。

Googleのブログ投稿によると、GoogleはPlayストアのサブスクリプションベースのアプリから徴収するサービス料金を30%から15%に引き下げていると、Android開発者向けのブログで発表している。そのため、サブスクリプションベースのアプリはより低い料金を享受するため、1年間顧客を維持する必要があり、顧客離れにより、サブスクリプションビジネスが困難になるとの見通しもある。

一方で、Coinbaseはビットコインを担保とするローンを発表しており、ビットコインを担保に最大100万ドル(約1.1億円)の融資が可能とのこと。また、顧客は保有するビットコインでその40%に相当する金額を借りることができ、利息は年間で8%、ローンの返済期限は設けられていないが、ローンを組んだ顧客は毎月最低10ドルの利息を支払う必要があるとのことだ。

Coinbaseは、担保として預かるビットコインに関しては運用することなく、そのまま保有すると説明。Coinbaseのローンサービスは2021年6月に開始しており、当初では最大で10万ドル(約1,000万円)としていたが、限度額を大幅に引き上げた形となっている。

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