決済アプリが仮想通貨購入でユーザーを仮想通貨取引に引き込む
Venmo、PayPal、Cash Appなどの決済アプリは、人気決済サービスに仮想通貨の購入を追加することで、多くのユーザーを仮想通貨取引に引き込もうとしていることが明らかになった。
人気ペイメントアプリ各社は、携帯電話を使ってオンラインで買い物をしたり、友達と簡単に資金を送金し合え、人気を集めており、使い慣れた決済アプリを使っての仮想通貨購入機能は、より多くの人々を仮想通貨の世界に引き付ける可能性がある。しかし、Venmo、PayPal、Cash Appなどの決済アプリで仮想通貨を購入することのデメリットとして、取引所で仮想通貨を購入した時よりも取引手数料が高くなることや、仮想通貨をウォレットに送金できないなどのデメリットがある。これらの制限にもかかわらず、決済アプリでの仮想通貨の利用可能性は、仮想通貨にこれまで触れてこなかったユーザーが取引を開始するために最適だと考えられている。
決済企業による新規ユーザー取り込みへの期待
Venmoとその親会社であるPayPalは、仮想通貨愛好家のイーロン・マスク(Elon Musk)氏によって共同設立されており、ビットコイン(Bitcoin/BTC)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、その他の形式の仮想通貨の提供をしていることで知られる。
Squareが所有するCashAppも、最大かつ最も広く知られている仮想通貨であるビットコインをサポートしている。そのため、これらの決済企業は仮想通貨に精通していると考えられており、ユーザーが初めて仮想通貨を取引するためのより良い環境を提供できると期待されている。
仮想通貨に焦点を当てている資産管理会社であるWaveFinancialのデビッド・シーマー(David Siemer)CEO(最高経営責任者)は、次のように述べている。
仮想通貨ウォレットを利用することなく決済アプリで仮想通貨を購入できるのは素晴らしい補助体験です。
実際、仮想通貨を購入するためには、仮想通貨ウォレットを作ったり、仮想通貨取引所への面倒な登録が必要であり、投資初心者のユーザーには敬遠がちだ。
ビットコインやその他の仮想通貨は、現在、取引ウェブサイトや、ロビンフッドなどの株取引アプリを通じて広く利用でき、仮想通貨を扱うATMは世界中に設置されている。仮想通貨の受け入れが世界中で拡大しているにもかかわらず、初心者が仮想通貨を購入し、そのボラティリティに慣れることができる、入門的な投資プラットフォームがないことは大きな課題である。また、仮想通貨に関してはセキュリティの問題がしばしば取り上げられているため、決済アプリでの仮想通貨取引はこれらの問題の解決にも期待がなされている。