インドで高速道路の通行料金がビットコインで支払い可能に
インドのバンガロールに本拠を構える仮想通貨スタートアップ企業のUnocoin(ユニオンコイン)がBTCで高速道路の通行料を支払う機能開始を発表した。
Unocoinが新たに発表した新サービスは、FASTagと呼ばれる2021年1月1日から義務化された機能で、NHAI(National Highway Authority of India=インド国道庁)が運営する、インドの電子料金収受システムだ。この徴収システムは、利用者が17人のオペレーターから選択し、車両登録番号の登録をしたうえで、FASTagへ100ルピーから10,000ルピー相当のビットコインを、銀行やインターネットバンキングのほか、PayTM、UPIを使用して、オンライン入金できるようになっている。
瞬時にビットコインで支払いが可能に
インド初の仮想通貨取引所の1つであるUnocoinは9月18日(土曜日)、FASTagアカウントを持つユーザーがビットコインを介して電子高速道路の通行料を自動的に支払うことを可能にする新しいアプリ機能を発表に際して、同取引所は次のように語っている。
このプラットフォームは、待ち行列で待つ手間をかけずに電子通行料の控除を容易にします。この新しく導入された機能により、新サービスにスムーズにアクセスでき、アプリユーザーは、事前に保護されたFASTagとともにビットコインをUnocoinWalletに預けるか購入する必要があります。
現在、インドの高速道路局はFASTagを必須の支払いシステムとして運用しており、車両の非接触型料金支払いを可能にしている。また、UnocoinはFASTagの作成中に追加料金や費用は発生せず、ユーザーは1日を通して無制限の量のトランザクションを実行できると主張している。
インド国内でFASTが人気の理由
インド国内でFASTagに人気が集中しているには、現在の世界的な情勢も十分に含まれている。
同取引所は声明の中で、取引コストが不要な点や、すでに国民の多くにキャッシュレス取引が浸透している点、行列を好まない、瞬時に残高や支払額がわかる点、既にインド国内では誰もが紙ベースの通行料領収書を必要としていない、現在の情勢から、コロナ禍において、現金を介しての物理的な他者との関与を控えたいと多くの国民が考えている事などから人気が一気に高まったと同取引所は述べている。
さらにユーザーは、家族や友人、知人などのために補充することも可能で、贈り物としても利用される事を期待しているという。